「30代」が会社からの自由を目指すべき理由 年功序列の崩壊が直撃する最悪の世代

セミリタイア

今回の記事は、私と同じ30代の方に向けて書いています。

私を含め、今30代のサラリーマンは、今後の社会の変化によって「最も割に合わない世代」になる可能性が高くなっています。

この記事では「何故そうなるのか」を論じつつ、最悪の未来を生き抜くために30代がすべきことをまとめたいと思います。(時間がない人は、ブログのタイトルを見て下さいw)

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なぜ年功序列は崩壊するのか?⇨「働かないオジさん」を雇い続ける企業は競争に負けて淘汰されるから

「働かないオジさん」について一応説明しておくと、要するに「(給料に見合った分を)働かないオジさん」という事になります。

以下は、私が思う「働かないオジさん」の一例です。

  • 仕事の少ない部署の管理職で、毎日定時で帰る
  • 人差し指でタイピング
  • 管理職なのに、部下の仕事を管理しない
  • 部下が仕事配分の見直しを訴えても何もしない
  • 部下が多忙で長時間残業しても何もしない
  • 自分は「もう終わっている」ので「頑張らなくていい」
  • 決断力がなく、重要な決断すら部下に任せようとする
  • 部下が休めなくても、自分は構わず有給を取りまくる
くまさん
くまさん

あなたの周りにも、こういう人っていますよね?

若手に比べて仕事をしていないにも関わらず、若手よりも「数段」高い給料をもらっている「働かないオジさん達」。これが10人に1人くらいなら良いのですが、現実はこの数倍、下手すると過半数以上という会社もあるかもしれません。

というのも、この「働かないオジさん達」は、年功序列というシステムによって生み出される存在だからです。

ここで話を分かりやすくするため、「実力主義の会社」で「出世するタイプ」の社員のスキルアップ過程(一例)を書いてみましょう。

  • 20代(安月給) ⇨ 一人前になるため、ガムシャラに働く。
  • 30代(普通月給)⇨ 一人前になり、さらにガムシャラに働く。
  • 40代(高給取り)⇨ 部下の統率がメインの仕事になる
  • 50代(超高給) ⇨ 会社の重鎮になり、外交や決裁が主な仕事になる

この流れを見れば「しっかりと働いて経験を積んだ」後に、「確かな実力を持って」組織を統率していく立場になるので、「40代〜50代で高給取りになる」ことについて疑問を抱く人はいないでしょう。

しかし「年功序列」がここに入ってくると、様子がおかしくなります。

  • 20代(安) ⇨ ガムシャラに働いても評価されない(?)
  • 30代(普) ⇨ 一人前にならなくても評価は同じ(?)
  • 40代(高) ⇨ 「この年まで勤め上げたので」管理職に(!?)
  • 50代(高) ⇨ 「この年まで勤め上げたので」上級管理職に(!?)
実力主義企業のサラリーマン
実力主義企業のサラリーマン

いやいや・・・今時こんな事やってる企業って、まだあるの!?

くまさん
くまさん

もちろん、全てがこうとは言わないよ。実力で出世している人もいっぱいいると思う。

でも一方で、空いているポストに「年齢だけで」あてがわれる人がいるのも事実だよ。

私の会社にも、確かな実力で管理職になった人はたくさんいますが、彼らの多くは「管理職なんて割に合わない」とこぼしています。

人間は、基本的に「楽な方を選択する」生き物です。

「やっても・やらなくても」同じ給料をもらえるのであれば、誰だって「やらない」方を選択します。わざわざ割に合わない働き方をする必要は、どこにもありませんからね。

管理職になると、残業代がもらえなくなるので、基本的には「頑張らないほうが得」という事になります。最初は仕事に熱意を持っていた人でも、こうなると次第に熱意を失っていきます。

そして「楽を覚えた人間」は、なかなか厳しい世界に戻る事は出来ません。例えば部下が仕事でSOSを出してきた時に「応えても・応えなくても給料は同じ」だったらどうでしょうか。

「応えない事が部下のためになる」なんて弁も、世の中ではまかり通ります。ぶっちゃけ「部下は放置して、定時で帰って好きな事をする」ほうが有意義ですよね。(部下に嫌われてもクビになる訳じゃないし、他人だから正直どうでもいいです)

こうして「働かないオジさん」は量産され、優秀な若手社員ほど「見切りをつけて会社を離れる」という構図が出来上がっていきます。

くまさん
くまさん

「頭の切れる若者」や「熱意のある若者」ほど、3年くらいで辞めていく傾向があると思う。

「働かないオジさん」が増えれば増えるほど、当たり前ですが、「会社がどんどん弱体化」していく事になります。

単純に言えば「売上−費用」で出る数値が利益ですよね。例えば100万円で受注した案件を若手(月収20万円)が「1人で3ヶ月でこなした」とすれば「利益は40万円」出ます。

しかし、これを働かないオジさん(月収40万円)がやった場合、3ヶ月もかけたら赤字になります。この「20万円の赤字」を先程の若手が出した利益(40万円)で黒字に転換しているのが典型的な日本企業です。

方や「45歳でリストラを強行し、働かないオジさんを排出する」企業がある一方で、「年功序列を守り続け、働かないオジさんを増やし続ける」会社があるとしたら、一体どちらが生き残るでしょうか?(考えるまでも、ありませんね)

今は年功序列を維持している企業であっても、周りのライバルに大きな差をつけられ、業績が悪化したら話は別です。その場合は「起死回生の一手」として「働かないオジさんを大放出」し、実力主義の会社へと進路を変更するでしょう。

くまさん
くまさん

まぁ、その時にはもう「手遅れ」だと思うけどねぇ・・・

なぜ「30代」が「最も割に合わない」世代になり得るのか

これはあくまでも仮説であり、年功序列が今後「数年で消えるのか」「しぶとく生き残るのか」によって結果は変わります。

しかし、現在の社会情勢を見ていると「年功序列がしぶとく生き残る」という未来はなかなか想像できないものです。

日本企業が外資系企業に比べて「生産性が著しく劣る」という問題は、何も今に始まったことではなく、これまでは「人権を無視した長時間(サービス)労働」によって辛うじて対抗できていました。

今は働かないオジさん
今は働かないオジさん

俺が若い頃は、2〜3日徹夜するなんてこともザラだったんだぞ。あの頃は、みんなが死ぬほど働いていたから、俺も何とかついていこうと必死だった。

今の若者はすぐに長時間残業だのブーブー言うが、俺達はずっと時給数百円で働かされて来たんだ。

「働かないオジさん」の中には、若い頃に死ぬほど働いたという人も大勢います。彼らが会社の礎を築いた事は事実であり、それが「今、働かない事への免罪符」になっているケースも少なくありません。

くまさん
くまさん

これだけ頑張ってきたんだから、もう楽になってもいいよね・・・?という気持ちは、くまさんも分かっているよ。

とは言え、今や「働き方改革」に代表されるように、労働者の誰もが「長時間残業やサービス残業を否定する時代」が到来しています。このご時世、サビ残などを従業員に押し付けようものなら、労働基準監督所に入られて手痛い処分を受けます。

こうなると「まともにやったら外資に勝てない」旧来の日本企業が、いよいよ「外資と同じ土俵でガチンコバトル」という状況になっていきます。

この状況を打破するためには、外資系企業レベルの生産性を手に入れる必要があります。そこでまず槍玉に挙げられるのが「働かないオジさんの淘汰」であり「年功序列の廃止」となります。

追い打ちをかけるように、コロナショックで日本企業の大多数が壊滅的な業績悪化に追い込まれています。これまでは超大手企業のうち数社で行われていた「45歳リストラ」についても、加速度的に採用する企業が増えてくるかもしれません。

30代の人
30代の人

それで、何で俺たちが「最も割に合わない世代」になるのかな。

くまさん
くまさん

自分たちが「45歳リストラ」される未来を想像してみるといいよ。

例えば、今後10年ほどの期間で「45歳リストラ」がメジャーになっていくとしましょう。くまさんは今35歳なので、ちょうどその時期に「リストラされるか・されないか」の瀬戸際になります。

私はリストラ組に入るタイプの人間なのですが(上司に媚びへつらう?死んだ方がマシだわw)、話が進まないので「リストラされなかった」事にしましょう。そして「何とか定年まで勤め上げた」という仮定で世代別の労働環境をシミュレートしてみました。

  • 20代 ⇨ やってもやらなくても給料が同じなので、頑張り過ぎないように、程々に残業してのんびり過ごす
  • 30代 ⇨ 一人前の烙印を押され、出世も視野に入ってきたので残業もバリバリこなして忙しい日々を過ごす
  • 40代 ⇨ 45歳で大規模リストラが強行される。運良く残れたが、先輩や上司が大量にリストラされ、残った仕事を少ない人員でこなすハメになる(さらに多忙に)
  • 50代 ⇨ 管理職⇨上級管理職とステップアップするも、リストラや業績悪化による賞与カットなどに怯える日々(相変わらず多忙)

要するに、30代以降は「全部多忙になる」って事です。

さらに、日本企業であれば外資のように「管理職になったら年収○倍」なんてドリームもありません。まるで「時給が年に50円ずつ上がり続ける過酷なアルバイト」を一生やり続けるようなものです。

特に辛いのが「リストラ明けの会社に残留する」こと。45歳と言えば、私の場合は「子供が中学校に上がるくらい」の時期ですね。多感な思春期の我が子に、全く目をかけてやれないほど「仕事に忙殺される」ことを考えると、気持ちが滅入ってしまいます。

30代
30代

でもさ、20代も40代も、リストラで辛いのは皆一緒でしょ?

それが違うんですよ。

私をはじめ(自己責任ではありますが)年功序列の企業で20代を過ごした人の大半は「大したスキルも持たないまま、30代になってしまった」という状況です。

既に上の方で書きましたが「やってもやらなくても同じ」な状況で、敢えて努力をする方が「人としておかしい」のです(おい)。そしてその結果、30代後半を過ぎると「良い転職先が見つからない」という状況に陥るため、会社への依存度が強くなります。

実のところ、企業が年功序列を維持し続けてきたのは、こういった「他では生きていけない社員」を作るという目的が大きいです。ぬるま湯の企業風土にどっぷり浸り「企業に生殺与奪権を握られた社員」を作り出すことこそ、年功序列の「真の狙い」とも言えます。

くまさん
くまさん

こうなっちゃうと、もう企業の命令には逆らえないからね。「君、来月から海外支部ね」と言われても、ガンジーのように無抵抗を貫くしかないよ。

では、今の20代はどうかと言うと、彼らはもう「年功序列も終身雇用もマボロシ〜(IKKO)」と思っているので、私が20代の頃とは違ったポリシーを持って仕事をしている子が多いです。

それを最も感じる瞬間が「スキルアップにならない雑務」を回した時の「露骨な反応」です。「もっと、やり甲斐のある仕事を下さい」と言われた時には「お、コイツやるじゃん」と思いましたが、今思えば「いつでも転職できるようスキルを磨く」というのが今の20代の常識なのでしょう。

10年後に「45歳リストラ」が強行されても「まだ30代」ですから、会社が泥舟だと思えば転職すれば良いのです。ちゃんと準備をしていれば、30代で転職することは難しくありません。

次に、今の40代はどうでしょうか。「宵越しの銭は持たない」という人を除けば、10年後の「50代」には「それなりの資産形成」が出来ているはずです。さらに早期退職による「退職金上乗せ」も期待できますし、その後の人生設計が厳しくなる事もないでしょう。

こうしてみると、今の30代が10年後の「40代」でいかに厳しい局面に立たされるかが見えてきます。

転職は年齢的に厳しく、資産も十分に築けておらず、眼前にそびえ立つのは傾きかけた我が社の姿・・・

くまさん
くまさん

考えただけで、頭がクラクラしてきたよ〜・・

正直言って、「10年」という猶予期間は「甘く見積もりすぎ」な気もしています。コロナショックが無ければそれでもいけると思っていましたが、もはや状況は一変してしまっています。

30代がこれからの時代に備えてやるべき事は?⇨このブログのタイトルです(笑)

〜FIN〜

流石に手を抜き過ぎですね(笑)とは言え結論はこれなので、少し補足をして終わりたいと思います。

  • 可能な限り節約・倹約をして資産を形成する
  • 副業で会社に依存しない収入を作り出す
  • 投資で資産形成をブーストする
  • 45歳までに会社への依存度を可能な限り減らす

重要なことは、とにかく「危機感を持つこと」「一秒でも早く行動すること」です。

私はブログを副業化するため、忙しい日々の中でも毎日1〜2時間は作業するようにしています。未だに「googleアドセンス」に合格できていませんが、続ける事でgoogle先生にもいつか認めてもらえると信じています(苦笑)

大事なことはとにかく「継続すること」だと思っているので、これからもコツコツと頑張り続けます。

私と同じく「今30代」の方は、共に頑張って「最悪の未来」を避けられるように生きていきましょう!

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