年間150万円貯めるために必要なこと 実際に10数年で2000万円を貯めた経験談

節約

この記事は、こんな方のために書きました。

  • お金を貯めたいのに、何故か貯まらない人
  • 貯金は出来ているが、浪費も多く目標金額を達成できない人
  • 貯金が苦痛で続けられない人
  • 将来が不安だけど、上手く貯金する方法が分からず、貯金の時期を先延ばしにしている人
くまさん
くまさん

この記事では、沢山の人が陥りがちな「貯金できない罠」について、自然と回避してきたくまさんが「今になって、アレをしなくてよかったなぁ〜」と振り返る形で紹介していくよ。

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実家とは良好な関係を維持すべき 「社会人になったら実家から独立せよ」という常識は今すぐ捨て去ろう

お恥ずかしながら、私は大学⇨就職⇨結婚までの間、ずっと実家暮らしで生きてきました。

実家には最低限のお金だけ入れていたので、新卒社会人の時点から毎月10万円以上は貯金ができていたように思います。

恐らく、これを見た貴方は「なんだよ、実家暮らしか・・・そんなの貯金できて当たり前じゃん」と思うかもしれませんね。

ここで重要なのは、多くの人が「実家暮らし」というものに対して「不必要な嫌悪感」を持っていることです。これに限らず、そういった「不要な感情」が貯金の成功率を著しく下げている事例は多く、まずはその価値観をぶっ壊す意味で続きを書いていきます。

実家暮らし=独り立ちできていない人 という「誤解」

「子供部屋おじさん」という言葉があるように、こういった「いつまでも実家から独立しない人」に対しては、今も昔も風当たりが強いように思います。

しかし、私はこのような物の見方については、学生時代から違和感を覚えていました。

例えば「早く親元を離れて独立すべき」と言う人に「じゃぁ独立したら、親の老後の面倒を見る必要もないよね?」と言ったら「いや、それは違うだろう」と返してくる人がほとんどだと思います。

さて、これのどこがおかしいのかを説明しましょう。「独立する」という事は「一切の親の援助なしで生活できること」と定義します。そして、親も「自分の親から独り立ち」して今に至るはずです。

「子供が親を介護する、あるいは老人ホームに入る資金を援助する」というのは「よくある話」だと思いますが、それは言い換えると「独立している親を子供が援助する」という事です。それってつまり、結局は多くの人が「本当は独立なんて出来ていない」という現実を表しています。

要するに「実家暮らし」だろうが「一人暮らし」だろうが、誰も本当の意味では「独立」なんて出来ていないわけです。そうなると、実家暮らしをしている人が批判される理由って、一体何なのでしょう?

子供が貯金しているという事実は、親を安心させる

結婚してパートナーが出来るまでの間は、可能な限り実家で生活をしたほうが、自分にとっても親にとっても「将来的には良い結果になる」と私は思っています。

特に新卒社会人は手取りが15万円未満というのもザラですから、家賃と水道光熱費を払うだけで半分近くが吹き飛んでしまいます。これで貯金をしようなんて思っても、出来る訳がないのです。

これは親にとっても実は痛手であり、子供が貯金できないという事は、自身の将来において(万が一の時に)子供から援助を受けられなくなるということに繋がります。

今現在、一人暮らしを「やろうと思えばできる」という人は、ちっぽけなプライドは捨てて、親に「貯金をしたいから、実家に戻らせてくれないか」とダメ元でも良いので頼んでみるべきです。

それが、結果的には親のためにもなるのですから。

実家暮らしで得られる経験は、一人暮らしに勝る物がある

ここからは余談になりますが、実家暮らしは「社会人になってからの方が上手くいきやすい」でしょう。というのも、社会に出れば「社会の厳しさ」というものを嫌でも実感しますから、自分をここまで育ててくれた親がいかに苦労をしてきたかが分かるようになるからです。

かくいう自分も、社会に出てから親の有り難みが分かったクチです。親の苦労が分かると、学生時代のような悪態をついたり、自分の都合ばかり優先して親を振り回すという行為には罪悪感が生まれます。親が疲れている時は率先して家事をしたり、手伝える事(PC作業は私が圧倒的に強い)は手伝うように「自然と」なっていきました。

「一緒に生活する相手のために、自分の時間を使う」という事が当たり前になるので、一人暮らしよりも「他者との共生」という点では多くの経験値を積めたと思います。

事実、私は一人暮らし経験が一切ないにも関わらず、奥さんと結婚して初めて同棲をした時に、特に苦労した覚えがありません

奥さんが口うるさいタイプでないというのも大きいのですが、「家事が全般的にできて」「同居人に自然に気が使えて」「相手が自分を頼ってきた時は素直に応じる」といったスタイルは「勝手気ままな一人暮らし」で身につくものでしょうか?・・・私はそうは思いません。

独身で長らく一人暮らしの友人が「彼女と同棲なんて、絶対に無理」と言っているのを見ると、一人暮らしが人間として成長する機会になるとは限らない、という事がハッキリと分かります

世間一般に言われているほど「一人暮らしの人>実家ぐらしの人」というような差は生まれないと、私は思います。

くまさん
くまさん

世にはびこる「非合理的な常識」が、いつの間にか貯金の足枷になっているケースは少なくないよ。

とにかく貯金をしたいと思うなら「常識に囚われないこと」が重要なポイントだよ。

飲み会は必要最低限に留めるべし。飲みニケーションで本当の人間関係が作られる?それは幻想です。

先の項目であまりにも長々と書きすぎたので、ここからは巻いていきます(笑)

次は交際費の王者「飲み会」にメスを入れていきましょう。

結論から言いますと、私の飲み会に対するスタイルは

  • 歓送迎会や忘新年会といった「全員が集まる飲み会」は参加
  • 同期や先輩からのお誘いは99%、理由をつけて断る
  • 独身時代の理由は「深夜帰宅は共働きの親に迷惑がかかる」
  • 結婚してからは「奥さんが厳しいから無理」
  • どうしても断れない時は、3ヶ月に1回以内のペースで付き合う

なぜここまで徹底して飲み会を避けてきたかというと、費用対効果があまりにも良くないからです。

特に、同期や先輩との飲み会は「愚痴大会」になりやすく、気持ち良くお酒を飲むことができません。「酒でも飲まなきゃ、やってられない」という人間と一緒に飲むと、最低でも2〜3件はハシゴをするハメになったり、お水系のお店に行ったりしますので、湯水の如くお金が流れていきます。(先輩なら、多少は奢ってくれたりもしますが・・・)

私が一度の飲み会で一番多く払った金額は「3万円(宿泊費を含む)」くらいだったと思うのですが、お酒を飲む人にとっては「まぁ、それくらい行く時もあるでしょ」くらいの感覚だと思います。

冷静に考えてみて下さい。3万円もあったら、他に何が買えますか。

冷静に考えてみて下さい。その飲み会で、貴方が得たものに、3万円の価値はありましたか。

ベロンベロンに酔っ払って、翌日は二日酔いに苦しみ、昨日の事などほとんど覚えていない。その時間に、一体何の価値がありましたか?

あまり書くと嫌味になってくるので終いにしますが、私はその「1回3万円の飲み代」を良き勉強代と捉え、以降は可能な限り飲み会を避けて生きてきました。

くまさん
くまさん

「飲みニケーション」は確かに大事だと思うけど、深酒になるような飲み方ではマトモなコミュニケーションは出来ないよ。

付き合いが悪いと思われても、仕事をちゃんとしていれば「あの人は飲み会好きじゃないんだよね」で済むから、心配はいらないよ。

100円を100回節約するより、1万円を1回節約することに全力を注ごう ネットでの価格調査は習慣化すべし

私は「今は」目標があるので、100円を100回節約するような生活をしていますが、過去においては下記のような事も平気でやっていました。

  • コンビニでジュースとお菓子を買う
  • ゲームセンターに通う
  • 気になった漫画を一気読みしに漫画喫茶に行く
  • 頻繁にラーメンを食べに行く

浪費と言うには可愛らしいレベルかなとは思いますが、月平均にして2万円くらいは、こういった「無駄遣い」をしていたように思います。

ただ、これらは社会人成り立ての私にとって「大事なストレス解消法」であり、上手くストレスを解消してきたからこそ10年以上もサラリーマンをやってこれたのですから「あの出費がなければ・・・」といった思いはありません。

貯金を考える際、多くの人はこういった出費をまず「浪費」と断定して削ろうとしますが、「ストレス解消に直結している浪費」については、削りすぎないように注意して下さい。(お酒も適量であればOK)

最低でも「安価な代替案」を用意すべきで、いきなり浪費をゼロにしようものなら貯金は絶対に続きません。(貯金のある状態でストレスが限界突破すると、とんでもない浪費に走る可能性があります。ダイエットで言うところのリバウンドと同じです)

それよりも「たまにある高額な出費をできるだけ削減する」事に注力をした方が良いです。

私の場合、物欲があまりないので高額出費はほとんどしてきませんでしたが、以下の商品については時間をかけて安く買いました。

  • パソコン
  • 冷蔵庫
  • 洗濯機
  • エアコン
  • その他、結婚を機に新調した家具や家電類

パソコンは、家電量販店に行くと当たり前のように10万円以上で売っていたりしますが、価格ドットコムなどで調べると、半値近くで最低限の性能をもった商品が買えます。また、余計な付属ソフトをつけない、安売りされる時期を狙うといった工夫でさらに削れます。

白物家電も同様で、まずはとにかく価格ドットコムを見ることから始めます。最安値を見てから大手の家電量販店に行き、値引き交渉でさらに安値で買うテクニックもあるようですが、私はあまり交渉が得意ではないので、価格ドットコムの最安業者から通販で買うことが多いです。(何も交渉しない状態での店頭価格に比べて相当安く買えます)

その他、通信販売で買い物をする場合は「アマゾン」と「楽天」でそれぞれ最安値を検索し、より安い金額で買うようにしてきました。

重要な事は「少額の衝動買いを我慢する」事ではありません。

「必要に迫られて高額な物を買わないといけない時、どれだけ安く買えるか」こそが重要で、そこだけは妥協せずに出来る限りで出費を抑えることが、無理なく貯金をする上では重要なポイントです。

くまさん
くまさん

数百円〜数千円の衝動買いは、ストレス解消の役目も担っているので、過度に抑制するとリバウンドの一因となってしまうよ。

それよりも、冷静な時に「これを買わないといけないけど、高いなぁ。限界まで安く買える方法を探してみよう」と思うことが大事だよ。

物を買う時は「価値」を見極めること⇨「価値」がないものは欲しくもならない⇨我慢をせずに節約ができる!

先の項目で「私は物欲がない」と書きましたが、これには理由があります。私は何か欲しいなと思った時に、それが持つ「価値」について必ず考えるようにしています。

例えば、今私が愛用している「低温調理器」ですが、これを買うまでには下記のような事を考えてから買いました。

  • スーパーで売っているオージービーフ(100gで200円くらい)を自宅で美味しいステーキにすることができるので、欲しい。(低温調理をすると、安いお肉でも柔らかく美味しく食べられる)
  • お店で美味しいステーキを食べるには2,000円ほど払わなければいけない。これを我慢をするとストレスが溜まる。
  • 低温調理器は9,000円ほどするが、1回で1,000円以上はお得にステーキが食べれるので、すぐに元は取れる。
  • お店ほどの味にはならないが、わざわざ店に行かなくても良いというメリットがある。焼き加減を店員がミスって、高い金を払ったにも関わらず固くてマズい肉が出てくるという事故もない(体験談ですが、マジでキレそうになりますw)
  • 色々考えた結果、買った方が得だし、その価値はある。

「たかが9,000円の買い物にどんだけ考えてるんだw」と思う人もいるかもしれませんが、最初からここまで考えて物を買う習慣があった訳ではありません

それこそ、「買ったはいいけど一回も使ってない」物が部屋にいくつも転がっていますので、そういった数多の屍を越えてきた先に身についた習慣だったりします(^^;)

こういった思考が習慣化していると、例えばショッピングモールでセールをしている時に「あ、これ安い!欲しいかも?」と思っても、「よく考えたら使わないし、いくら安くても要らないかな」と思い留まるようになります。

これは「我慢」ではなく「要らない事が分かると、欲しいという気持ちが消える」ということなので、これによってストレスが溜まることはありません。結果的に物をあまり買わなくなるので、私は自分の事を「人より物欲がない」と表現していますが、厳密には違うのかもしれません。

くまさん
くまさん

世の中には物が溢れていて、さらに売る側もあの手この手で物欲を刺激してくるもんだから、油断しているとつい「今の自分には必要ないもの」を買ってしまいがち。

今は「ミニマリスト」という生き方が流行っているけど、実際に最低限の物だけで不自由なく生きていけるんだから、本当に買う価値があるものって、実はかなり少ないんだと思うよ。

まだまだあるけど、一旦まとめ!(続くかも)

かなり長くなってきたので、一旦まとめようと思います。これまで書いてきた「私が年間150万円貯めた方法」は以下の通りとなります。

  • 実家暮らしで住居費&食費を抑える(実家とは良好な関係を築き、親のためにも堅実に貯金をする)
  • 飲み会は最低限のみ参加で交際費を抑える
  • たまにある高額な出費を全力で倹約する
  • 物を買う時には価値を考え、価値のない物は買わない

いかがでしょうか?実家の件は人によっては何の参考にもならないかもしれませんが、特段の事情がない方で「とりあえず社会人になったから一人暮らししている」という場合は、今からでも実家暮らしにシフトされることを全力でオススメします。

飲み会も急には無理かもしれませんが、何かしら理由をつければ簡単に断れますから、チャレンジするだけしてみると良いでしょう。(セミリタイアを目指す貴方なら、出世コースを気にする必要もありません)

後は日常生活で無理なく出来る範囲かなと思うので、気がついた時にやってみる程度でも良いと思います。その一回で数千円〜数万円が貯金できるので、貯金をしたい方は是非、挑戦してみて下さい。

次回、もし続くとすれば、「100円を100回節約する」という「やや上級者向け」の節約術も紹介していきますが、基本的には今回の記事内容が実践できれば「年間100万円の貯金」は難しい話ではないかなと思います。

最後に、「貯める力」について素晴らしいまとめ記事を「リベラル・アーツ大学」というサイトが作っておられるので、そのリンクを貼っておきます。非常に内容が濃いので、一気に全部やるのは大変ですが、私も出来ることからコツコツとやっています。

図解で分かるお金の基礎知識まとめ【貯める力-支出を減らす力-】
基礎教養として知っておくべきお金の話の中でも【貯める(節約・資産についての基礎知識 など)】をピンポイント解説でまとめたページです。 図解や動画を使って初心者にも分かりやすいよう解説しています。
くまさん
くまさん

くまさんは、貯金が結構あるので「貯める力」には割と自信があったんだけど、このサイトを見て「うわ、私の貯める力、低すぎ」となったよ。

セミリタイアには貯金力も大事だけど、固定費をいかに減らせるかというポイントも大事だから、また別の記事で紹介してみようと思うよ。

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