円高が来る?ドル建て資産の目減りに耐えるための心構え

投資

ドル円が急激に円高方向に振れてきました。

そうは言ってもまだまだ144円台と長期的にはかなりの円安ですが、我々のような「ドル建て資産を大量保有している」投資家にとっては「一度目にした含み益がどんどん減っていく」という辛い時期が到来しつつあります。

そこで今回は、自分のようなドル建て資産を沢山持っている投資家が、これからの状況を切り抜けるための心構えについて考えていきたいと思います。

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最大リスク(下落幅)を見積もっておく

単純な話ですが、人間と言うのは「予想外」の出来事に弱いものです。

よって、円高がこれからどれほど進行しようと、「まぁ、予想してた範囲内だな」と割り切る事が出来れば、精神的なダメージを抑えられるはずです。

結論から言うと、僕が思う「円高のシナリオ」は大きく2パターンに分かれます。

①アメリカ経済がソフトランディングに成功。金利は段階的に下がり、その分だけ円高は進行するが、米国の株価も緩やかに上昇する

②アメリカ経済がハードランディングとなる。金利が一気に下がり、為替も急激な円高となり、米国の株価も一時的(または中長期的)に大きく下落する

(パターンを細かく作ろうと思えばいくらでも作れてしまうので、一旦、考え方をシンプルにするために絞りました)

①は個人的に「こうなったらいいなぁ」という理想の形です。

一般的に、金利が下がればドル円は円高方向に進みます。それがどこまで進むかは僕の頭ではサッパリ分かりませんが、YOUTUBE等を見ていると「来年は130円くらいになる」という意見が多いように感じます。

イエパパ
イエパパ

130円でも十分、円安じゃないの?と感じますが…一旦ここまで円安が進むと何だか感覚がマヒしてきますよね…

計算しやすいよう、現在のドル円レートを「145円」とすると、ドル円が130円まで円高になった場合ドル建て資産の円換算評価額は「約10.4%の減」となります。

株式で年10%以上のリターンというのは「可能性のある数字」かなとは思いますが、調子が悪ければ5%以下という事も有り得るでしょうし、来年のドル建て資産についてはマイナスになる事を予め覚悟しておかねばなりませんね。

②は「出来れば勘弁して欲しい、でも、来たら来たでチャンス」という複雑な思いのあるパターンです。

このパターンにおいては、円高がどこまで進行するかは予測がつきません。ただ、コロナショックの時は円高がそこまで進行しなかった(105円くらいで止まった)ので、希望的観測を込めて「100円の壁は超えない」という予想で行きましょう。

そうは言っても、145円から100円まで円高が進行するという事は、ドル建て資産の円換算評価額はその時点で「約31.1%」も減少する事になります。

さらに、時を同じくして米国株の大暴落(30%~50%の減)が発生すると、ドル建て資産の円換算評価額は「約52%~66%」も減少する事に。

イエパパ
イエパパ

か、考えたくねぇ~~~!!!

さらに、米国株が大暴落する=日本の株も釣られて落ちるというのは歴史的な事実でもあり。

②のシナリオが実現した場合、僕の資産はマジで半分くらいになっちゃいます。

想像するだけで血の気が引きます。しかし、これは長期株式投資においては「大チャンス」の時期でもあります。

次の頁では、この②のシナリオを切り抜けるための精神面に焦点を当てて深堀していきます。

超円高&株の大暴落期をどうやって切り抜けるか(精神面)

総資産がまさに半減してしまう暗黒期をどうやって切り抜けるか?

まずは、最も良くない状況をシミュレーションしてみましょう。

  • 毎日のように資産の状況を見てしまい、含み損を見ては気持ちが萎えていく
  • 「もしかして、このまま株価も為替も戻らないんじゃないか…」と焦り始める
  • (想定が甘く)自分が思った以上に資産が減少してさらに焦る
  • 不安を煽るような情報が目に入ると、それしか考えられなくなる
  • 仕事が手に付かず、食事も喉を通りにくくなる
  • 家族など親しい人と普通に接する事が出来なくなる、八つ当たりしてしまう
  • 「もう、投資なんて止めよう」と思い、全決済
  • セミリタイアの夢は儚く散る
イエパパ
イエパパ

書いてて吐きそうになるんですけど…

為替と株の大暴落というダブルパンチに対して、何の心構えも無しに「ある日、突然」事件が起こってしまったら…?

こんな風になってしまっても、仕方がないと思います。

しかし、我々は「こうならないために、日々、勉強している」はずなんですね。

次に、理想的な対応をシミュレーションしていきましょう。

  • 「今はこういう時期なんだ」と割り切り、日々の値動きは気にしない
  • むしろ「今は絶好の買い場」と認識し、余剰資金で追加投資を淡々と行う
  • お宝銘柄に出会うため、有益な情報収集に時間を割く(良い情報に触れる
  • リベ大など、意思を同じくする人達のコミュニティに参加し、心を落ち着かせる

ぶっちゃけ、最初の2行が全てです(笑)

日々の値動きや資産の一時的な増減は気にせず、(マイルールを設けて)淡々と買い増すだけ。

暴落の時にやる事って、これしかないと思うんですよ。

注意点としては、コロナショックのように「どこが底なんだろう」と悩む事は確実なので、買い増しにルールを設けて(例えばS&P500なら、1週間で5%以上の下落が起きたら買うとか)やっていくのが良いかなと思います。

買い時って、本当に悩みますからね。「もっと下がってから買ったほうが良いんじゃ?」って、どうしても考えちゃいます。でも、悩んでいたら一瞬でトレンドが変わって、そこからずっと買えないまま機会損失が広がるというのは「投資あるある」じゃないでしょうか?

そうは言っても、ぶっつけ本番で簡単にこれが出来たら苦労しませんよね。人間だもの。

では、どうするか?ですが…まずは「暗い情報に触れない事」「明るい情報に触れる事」を意識すべきでしょう。

具体的には、テレビや週刊誌などの「マスコミ」の情報はまずシャットアウトする事。

彼らは大衆を煽って部数や視聴率を伸ばせればそれでOKなので、「アメリカの終焉」とか「世界大恐慌が来る!」と言った情報を喜々として垂れ流すはずです。

イエパパ
イエパパ

僕の人生経験上、マスコミの情報って「百害あって一利なし」です。マジで日常生活を良くする情報なんて耳に入ってこないんだもん。

次に、YOUTUBEや特定のコミュニティに所属するなどして、「明るい情報」に触れるようにします。

これは一種の「現実逃避」に近いものですが、「全世界株」や「S&P500」という「長期的には右肩上がりに成長する」という「未来を信じる」形で投資をしている我々にとって、その信頼が揺らぐような情報は耳に入れても仕方がないんですね。

ただし、そういった前提が崩れるような大事件が起こった場合は話は別です。世界全体で核戦争が起きるとか、とんでもない規模の火山噴火が起きるとか、「この世の終わり」みたいな事件が起きたら、そりゃもう株式投資とかそんなレベルの話ではなくなりますからね…(苦笑)

とは言え、マスコミの報道に踊らされるよりは、信頼できる投資系YOUTUBEや、リベ大が運営する「リベシティ」等に所属して「志を同じくする同志たち」の情報に触れた方が、遥かに有意義だし株を握る握力も強くなると思うんですよね。

僕はリベシティについては一ヶ月だけ試して今は使っていませんが、暴落が起きて心細くなったらまた再開すると思います。思ったよりはフレンドリーな感じでは無かったですが、やはりコミュニティとしては日本最大級ですし、そういった状況では情報の集まり方も凄いはずです。

イエパパ
イエパパ

ある意味、投資の世界から退場せずに居続ける最大の目的は「暴落相場に立ち会うため」ではないかなとも思います。企業の業績とは無関係に株価が大きく下がるという「ラッキー」を掴めるのは暴落期以外では非常に難しい事です。

いつ来るか分からない暴落に今からハラハラしても仕方がありません。

むしろ「早く来てくれないかな」と心待ちにするくらいのマインドを持ちたいものです。

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