リスク許容度を上げる方法「小さな経験の積み重ね」が有効です(私の投資経歴)

投資

※リスク許容度=投資のリスクをどれだけ許容できるかの度合い。リスク許容度が大きい=大きなリスクを取れるため、リターンも大きくなる。

今回の記事は、こんな方のお役に立てると思います。

  • 投資初心者で、自分のリスク許容度が分からない
  • リスク許容度が小さすぎて、大きな金額を運用できない
  • 利益確定と損切りが我慢できず、長期の投資ができない
  • リスクを取ることが怖くて動けない、そんな自分が嫌で変えたい

結論から言うと、リスク許容度は「自身の置かれた状況の正しい理解」と「投資経験」に基づいて大きくなりますただし、最初から大きな金額を運用して大損を出してしまうと、トラウマになり「二度と投資なんてしない」となってしまうので、「小さな経験の積み重ねが重要」だと私は考えています。

この記事では「実際にトラウマを背負ったことがある」私が、今は大きなリスクを背負って投資をしている理由を書くために、これまでの投資経歴の一部を書いていきます。「リスク許容度を今よりも大きくする方法」の一例として見て頂ければと思います。

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初めての投資は「インデックス投資信託」の「定期&定額積立」(1年少々で挫折)

貯金がそれなりに貯まってきた頃、たまたま一冊の投資本が目に入りました。うろ覚えですが、確か「20代で知っておきたいお金のこと【電子書籍】[ 岡村聡 ]」という本だったと思います。

当時の私には「目から鱗」な情報が盛り沢山の良著で、買ったその日に大部分を読み終えたのですが、その結果「よし、今からインデックス投資を始めよう」と思い立ちました。

本に書かれていた一例を元に、ネットでも知識を仕入れつつ、最終的には下記のようなポートフォリオで定期・定額積立を開始しました。

内訳割合利益
日本株式(日経225)20%70,000
新興国株式30%19,000
世界株式20%50,000
新興国債権20%−3,000
世界債権10%12,000
内訳100%148,000
(2014年〜2015年の間で1年少々、インデックス投資信託を定期・定額積立した運用結果)

毎月の積立額は10万円程度だったかと思います。SBI証券で運用していたので、詳細な記録も残っていますが、主題はそこではないので大筋で書いています。

今にして思うと、かなり謎なポートフォリオかなと思います。

新興国の株式と債権だけで、全体の50%を占めています。

一応、これには理由があって、当時はまだ新興国(特に中国・インド)に対して夢があったというか、「利益を狙うなら新興国をガッツリ入れとけ」みたいな風潮があったんですよね。

当時の私は「とにかく貯金だけじゃ金は増えない!ならばリスクを取ってリターンを得るべし!」くらいの軽いノリでスタートしたのを覚えています。

くまさん
くまさん

今も正直「ノリ」でやっている感はあるけど(苦笑)それでも、当時よりは色々と真剣に考えてからスタートしているよ!

結果、どうなったかを大まかに書きます。

  • 買った直後の数ヶ月間、延々と右肩下がりが続く
  • 毎月10万円も注ぎ込んでいるので、含み損が数ヶ月で10万円以上
  • 投資初心者の私はその時点で精神的に大ダメージ
  • 毎日のようにチャートを確認する日々に突入、削られていく精神
  • チャートを見るのが辛くなり、最終的にSBI証券にログインしなくなる
  • 1年後「そういやアレってどうなったんだ」と思いログインしてみた
  • 上記の表のような結果が出ており「あれ!?儲かってる!」となる
  • またここから下がって含み損になったら嫌だし、決済しちゃおう
  • その後、含み損がトラウマになり、数年間投資に手を出す事はなかった

いかがでしょうか?結局長くなりましたが、これが私のインデックス投資「失敗談」です。

具体的な失敗ポイントをまとめてみましょう。

  1. 自分の「リスク許容度」を全く考えないままスタートした
  2. 「含み損は出て当たり前」「暴落はチャンス」という理解が不足していた
  3. 「最低でも10年は続ける」といった具体的な目標を決めていなかった
  4. 「老後資金を作る」という目的が主だったはずが、目先の利益に釣られて決済

まず1です。当時は「リスク許容度」という言葉も知らず、単純に「余裕資金でやってるから、大丈夫だろ」という安直な心構えで投資をスタートしました。これが大きなミスで、投資経験がない私にとって、十数万円という含み損は想像以上のダメージがありました。

10万円と言うと、当時の手取りの半分以上の金額ですから「こんな事なら、投資なんてやらずに貯金しておけば良かった」とさえ思いましたね。(完全に『狼狽』している状態)

では、これが「リスク許容度」をちゃんと考えた上でやっていたら、どうだったでしょうか。リスク許容度は「その資産を失ったら、自分の生活(将来)にどんな影響が出るのか」を考えることで大体は分かってきます。

その当時の私は「独身・結婚予定なし・両親健在(共働きで高収入)」という、「ぶっちゃけ無一文になってもどうにでもなる」という状況でした。失敗して全てを失っても、若さも家もありますから、いくらでも再起はできますよね。それを客観的に認識出来ていれば、10万円の含み損なんてノーダメージだったと思います。

2については、インデックス投資において「含み損が出る事」や、「暴落がチャンスになり得る事」は当たり前のお話であり、当初は理解した上で始めたはずでした。しかし、自身のリスク許容度を正しく把握できていなかった私は、冷静さを欠き自分の資産が目減りしている」としか捉えられなかったのです。

3と4については「ルールを明文化していなかった」事が大きいです。

上記2でも書きましたが、私はインデックス投資の「基本的なやり方」については概ね理解していました。しかし実行する際のルールを決めていませんでした。私は当時「今ここで止めるのは本来のやり方ではない」という事が分かっていたにも関わらず、「楽になりたい一心」を優先して決済してしまいました。

最低限のルールを決めて、明文化しておけば、もう少し我慢することが出来たんじゃないかという気がしています。

ルールを決めるという事は、感情だけでは不可能です。ちゃんと勉強をして、色々な人の意見を取り入れて、出来る限り合理的なやり方を模索する必要があります。その道中で、もしかしたら「リスク許容度」について知り、取り入れる事も出来たかもしれません。

ちなみに、決済によって私は「楽になったか」と言うと、全くそうではありませんでした。

私はそれ以降、トラウマも手伝ってインデックス投資を再開することができませんでした。含み損を抱える事はなくなりましたが、「老後の資金不足」という当初の課題は何も解決しておらず、私がやったことは「問題の先送り」に他ならなかったのです。

その後、コロナショックが起こるまでの期間は、日本株も米国株も右肩上がりの好景気になっていました。あのまま積立を続けていれば、今頃はそれなりのリターンが得られたはずです。

コロナショックでは大暴落が起こりましたが、今の所、日本株は半年前の水準に戻っただけ、S&P500指数も2018年の最高値水準まで戻っています。コツコツと積立を続けていれば、セミリタイアに必要な条件はもっと緩くなっていたことでしょう・・・

くまさん
くまさん

投資の世界では「タラレバ」を言い出すとキリがないんだけどね。

ここまで書いてきて、ふと思い出したんだけど、あの当時は「世界全体が右肩上がりに成長する」なんて信じられなかったんだよね。

そういう意味でも投資を続けるのが怖くなって、逃げてしまったんだよね。

当時の自分はネガティブな情報源(マスコミの偏向報道、2chまとめサイトなど)にばかり触れており「未来に希望が持てない」という状態に陥っていました。それが故に、盤石な環境に身を置きながら「わずか10万円程度の含み損」を必要以上に恐れてしまったのです。

インデックス投資は「右肩上がりに成長すること」が前提の投資法です。「未来に希望が持てない」人が続けられる投資法ではないのですね。

今の私は、基本的にはポジティブな情報源にのみ触れるようにしています。

2児の父となった今、「未来に希望が持てない」なんてネガティブな感情に染まっていても、何の得もありませんからね(笑)

リスク許容度が極端に小さい人は、まずは自分が「ネガティブなものに触れすぎていないか」を確認して見るのも重要だと思います。

FXの「デイトレード」と「スイングトレード」をやってみた(失敗)

さて、インデックス投資で夢破れた私が次に選んだのは「FX」でした。※「投資経験」と言いながら「投機」であるFXについて書くことについては、寛大な心でお許し下さいw

インデックス投資編が非常に長くなったので、巻いて説明していきます。

  • デイトレード(その日の内に決済)は「自分の思う方向と逆に動いた」瞬間に損切りするスタイルでしばらく続けてみた
  • 当たり前の話、勝率50%でも手数料がかかるので、コツコツと負けていく
  • そこでスイングトレード(数日〜数週間持ち続けて決済)に変更
  • チャートに線を引いてみたり、世界の情勢を調べてみたりと、専門的な知識を調べて慎重にトレードするスタイルに変更
  • 勝率こそ悪くはなかったが、一回の利益が小さく・一回の損失は大きいという典型的な「コツコツドカン」に陥る
  • トータルで数万円のマイナスが取り返せなくなってきた辺りで「向いていない」と判断して止めた

まぁ大体、期間にして1年近くはやったかな?と思います。

一時的に利益が数十万円になった時もありましたが、勝ち続ける事は出来ませんでした。

身を以て「投機」の難しさを知り、「やはり投資をした方が良い」と思うことが出来たのは、良い経験だったのかなと思いますね。

ソーシャルレンディングに「僅かな希望」を感じて挑戦してみたが・・・

インデックス投資も駄目、FXも駄目。そんな私が次に手を出したのが「ソーシャルレンディング」です。

簡単に言えば「金貸しの真似事ができるサービス」です。国内の不動産事業や海外の開発事業などに、ソーシャルレンディング業者を通じて、年利○%という形で「個人が資金を貸し付けできる」というものです。

詳しくは下記の記事が分かりやすいので、興味がある方は参考にどうぞ。

ソーシャルレンディングとは|初心者投資家でも分かる特徴から投資方法まで | ソーシャルレンディング情報 - Fintenna
昨今急成長しているソーシャルレンディング。しかし、まだソーシャルレンディングについて詳しく知らない方も多いのではないでし...

さて、結果から言うと、私は「SBIソーシャルレンディング」という会社に50万円ほど投資をして、3万円ほどの利益を得ることは出来ました。

ここから本格的に資金を投入していくぞ!と意気込んでいたのですが、流石に「それなりの投資経験」を積んでいた私には「懸念事項」が結構あったんですね。

  • お金を管理しているソーシャルレンディング業者の信頼性
  • 貸付先の情報がほとんど開示されておらず、リスクが想像できない
  • 頼れる情報と言えば「何年も貸し倒れは起きていない」というソーシャルレンディング業界の「浅〜い」歴史だけ

まぁ、私が尊敬する「リベラルアーツ大学の両学長」が酷評するのも納得です。

当時はリベ大を知らなかったのですが、何となく「胡散臭いよなぁ」とは思っていたんですね。

とは言え、他に選択肢が無かったので、色んなソーシャルレンディング業者の口座を開設して、なるべく分散して資金を投入していけば大丈夫だろう、と本格的に投資を始めようと思った矢先・・・

自分が大量に資金を投入しようと思っていた「超大手ソーシャルレンディング業者」の「maneo」が大きなトラブルを起こし

というニュースが舞い込んできました。簡単に言えば、客から預かった資金を「提示していた条件とは違う方法で運用していた」り、「金融庁からお叱りをうけるような運営体制で営業していた」りといった内容だったかと思います。

結果、「maneo」では沢山の案件が「返済の延滞」や「貸し倒れ」を引き起こす事になりました。

maneo(マネオ)の延滞&貸し倒れ案件まとめ
延滞&貸し倒れ レポート2020年に入ってからパルティールによる回収が始まりました。一部案件では回収が行われているようで...

ソーシャルレンディングは、得られる利益が「2〜10%程度」と限定されているのに対し、リスクは「最悪資金が全部ボッシュート」という「リスク&リターンが全く釣り合っていない」投資です。

それでもなお人気が出ていたのは「基本的に貸し倒れは起こらない」という神話が業界に蔓延していたからです。(実際、今でも問題を起こした業者以外では「延滞」すら滅多に起きていませんから、まだこの神話は崩壊していません)

ソーシャルレンディングという業界そのものが「未成熟である」という事を、業界最大手のトラブルにより目の当たりにしてしまい、それからはソーシャルレンディングからはしばらく離れる事になりました。

まとめ:色んな物に手を出した結果、インデックス投資の「強さ」が実感でき、大きなリスクを取る「覚悟」もできた

最後に、簡潔にまとめると・・・

  • リスク許容度を理解する上では「自分の置かれた状況を正しく理解すること」が重要
  • 様々な投資方法を試す事で「自分に合った投資方法」が見えてくる
  • リスク許容度を正しく理解し、自分に合った投資方法を見つける事で、リスク許容度を大きくすることができる

私にとって、インデックス投資は「(当初は)自分には向いていないかも」と感じる手法でしたが、色々な投資を経験した結果、「(今の自分にとって)最も優れた投資方法である」という結論に達しました。

理屈を語ると長くなるので割愛しますが、単純に「最もトラブルが少なく、最も手間がかかっていないのに、最も利益が出た」という実績だけでも、自信を持って取り組むには十分ではないかと思います。また、自分の今の状況から考えても「当面は大きな含み損を背負っても、生活に支障が出ることはない」という事も分かっています。

なかなかリスクを取った投資に踏み出せないという方は、例えば少額でも良いですから、巷に溢れる色々な投資方法に手を出してみて下さい。実際にリスクを目の当たりにすると、リスク許容度というものを真剣に考える契機が生まれます。

その結果、リスク許容度を理解した上で「これだ!」と思える投資方法が見えてきたら、自然と大きなリスクを取っても平気になっていると思いますよ。

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