日本の高配当株ポートフォリオ 2020年7月の購入銘柄を考える(2/2)

投資
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前回記事からの続きになります。選定の基準や他の保有銘柄については下記リンクをご覧ください。

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現在保有している30銘柄の現況&選定(続き)

今回は、下記30銘柄のうち「銀行業」以降について記載します。それより上の銘柄は前回の記事を見ていただければと思います。

※見にくい場合はブラウザで拡大・縮小をお願いします。(スマホの方は画面を横にしてご覧ください)

名称保有数利回り1株配当平均単価購入総額損益額業種
2軍(株)ブリヂストン44.73%160円3,44513,780-240ゴム製品
1軍CDS(株)94.55%55円1,1089,972900サービス業
1軍日本エス・エイチ・エル(株)63.48%72円1,91711,502918サービス業
1軍(株)日本ケアサプライ103.45%46円1,25512,550770サービス業
2軍(株)アビスト73.92%102円2,15215,0643129サービス業
2軍(株)ユー・エス・エス9—%—円1,76415,876-594サービス業
1軍三菱UFJリース(株)25—%—円48912,225300その他金融業
2軍オリックス(株)11—%—円1,33614,696-308その他金融業
2軍東京センチュリー(株)42.53%136円4,19516,7804740その他金融業
2軍ニホンフラッシュ(株)112.17%28円1,29814,278-66その他製品
2軍(株)TAKARA & COMPANY83.02%54円1,84014,720-424その他製品
1軍蔵王産業(株)11—%—円1,32014,5201210卸売業
1軍三菱商事(株)65.93%134円2,29813,788-219卸売業
2軍伊藤忠商事(株)73.84%88円2,22215,554500.5卸売業
1軍旭化成(株)20—%—円70714,1402848化学
2軍コマツ7—%—円2,10814,756416.5機械
2軍(株)アマダ173.46%30円92715,759-1,037機械
1軍(株)三井住友フィナンシャルグループ56.31%190円2,72713,6351415銀行業
2軍(株)三菱UFJフィナンシャル・グループ365.99%25円43415,624-586.8銀行業
1軍KDDI(株)43.77%120円3,04112,164584情報・通信
1軍沖縄セルラー電話(株)23.74%154円3,6837,366874情報・通信
1軍(株)NTTドコモ44.26%120円2,96511,860-580情報・通信
1軍日本電信電話(株)44.06%100円2,3409,360484情報・通信
1軍兼松エレクトロニクス(株)2—%—円3,3766,752968情報・通信
1軍(株)インテージホールディングス113.36%30円7448,1841639情報・通信
2軍(株)エックスネット172.89%28円95416,218255情報・通信
1軍JT107.85%154円1,97519,750-135食料品
1軍(株)センチュリー21・ジャパン10—%—円1,16811,680420不動産業
1軍第一生命ホールディングス(株)114.77%62円1,15712,7271578.5保険業
2軍東京海上ホールディングス(株)44.39%200円4,99019,960-1,724保険業
トータル405,24018035.74.45%
2020年6月時点 日本の高配当株式ポートフォリオ

銀行業

①三井住友フィナンシャルグループ ⇨ 買い。

10年チャートを見ると、現在の株価は非常に割安に見える。業績も堅調なので、売られすぎ感あり。これもコロナの収束次第といった印象で、長期保有なら買いかと。配当利回り6%超えはやや危険な水準だが、配当性向は30%台なので余力はある。

②三菱UFJフィナンシャルグループ ⇨ 買い。

これも三井住友と基本的には同じ。配当性向60%台はちょっと怖い気もするけど、今の株価なら迷わず買える。

結論:三井住友も三菱UFJも買い。

情報・通信

①KDDI ⇨ 買ってもいいけど・・・

正直な話、この株は「せめて単元(100株)で買うべき」と思う。10年チャートでは長らくレンジ相場なので、長期保有で配当をもらい続けるつもりなら「優待もゲットできる」方が絶対に良い。2番底が来たらまとめ買いすべき銘柄の筆頭。

②沖縄セルラー電話 ⇨ 買ってもいいけど・・・

KDDIと全く同じ。3月に底値で買った人が羨ましすぎる(笑)

③NTTドコモ ⇨ 買い。

何故かコロナショックレベルまで株価が落ちてきている。というか、コロナショックで全然下げていないので通常営業でしかない。綺麗な右肩上がりなので、普通に買って良いかと。

④日本電信電話 ⇨ 買い。

NTTドコモとほぼ同じ。

⑤兼松エレクトロニクス ⇨ 買ってもいいけど・・・

株価は綺麗な右肩上がりなので、普通に考えると買い。ただ、値上がり益を狙っていない自分からすると、高値圏なので手が出しづらい。米国の「GAFA」のように「最終的に高値更新を続ける」といった信頼性があるか?と言われると・・・

⑥インテージホールディングス ⇨ 買い。

10年チャートでは「2018年に何があったんだ」という感じで、2018年を境目に右肩下がりになっている。(ググったけど理由は出てこない・・・)会社の情報を調べていくと、コロナショックの影響が大きいようで、短期的にはもっと下がる可能性もあるようだ。自分は長期保有派なので、分散投資の一角としては問題なく買っていける水準。

⑦エックスネット ⇨ 買い。

今は高配当株が多すぎる時期なので、正直に言うと3%を割る数字は魅力に乏しい。しかし、綺麗な右肩上がり&値動きがド安定という長所は見逃せない。長期の積立投資に向いている銘柄だと思う。

結論:NTT系、インテージHD、エックスネットは買い。KDDI系は暴落時にまとめて買うのがベスト。

食料品(たばこ)

JTしかありません。っていうかこれはタバコ銘柄だよなぁ(苦笑)

結論:買い。

悪材料は探せば沢山出てくるし、投資家の間でも「買え」「買うな」で真っ二つに割れている株です。(まぁ、投資家の意見は何でも真っ二つに別れてるんで、これに限った話じゃないですがw)

配当性向が90%近くにまで上がっていて、配当利回りはいつ落ちても仕方がない状況。タバコ事業も成長する未来はないですし、食品系も他メーカーと比べて突出したものはありません。

じゃぁ何で「買い」なのかと言うと、私の場合はこれ。

  • あくまで分散投資の一角である(全体の配当利回り向上)
  • 財務優良企業であり底堅い(ディフェンシブ)
  • 政府保有株である(たばこ税は年間1兆円以上)
  • タバコの需要は急には無くならない(依存性が強い)
  • 他企業を買収して事業を拡大する手腕に優れている
  • 業績が堅調なのに株価が下がり続けている(割安)

要するに「向こう10年間で倒産する可能性がほぼ無い」というレベルの防御力に加えて、配当利回りもトップレベルという高配当株ポートフォリオの『柱』といってもいい存在感があるんですよね。

まぁ、これを買うならアメリカの「フィリップ・モリス」や「アルトリア」を買えという意見もありますが、そこら辺はすでにETFで保有しちゃってるので。

不動産業

これも「センチュリー21ジャパン」しかないです。

結論:買い。

不動産系全般に言えることですが、コロナショックで一時的に落ち込んだとしても、いずれは回復します。(むしろ、アフターコロナで新たな需要もあるんじゃないかと思ってる人)

財務的に問題がなく、配当利回りも高く(今は不明な状況ですが)、株価が乱高下する事もない。さらにバックには伊藤忠がおり、フランチャイズによる利益が主というビジネスモデルも◎。JTほどではないものの、ディフェンシブ銘柄としてかなり信頼できる気がしますね。

保険業

①第一生命ホールディングス ⇨ 買い。

10年チャートを見ると、株価がちょうど10年前くらいの水準まで落ちています。業績はコロナショックの影響で半減しており、加えて以前から悪化傾向にあったため、株価が戻らず今後も下落が見込まれる感じ。

かなり迷う所ですが、長期保有派としては「買い」かなと。アフターコロナの時代においても、保険の需要は基本的に変わりません。景気敏感なので下がる時はこっ酷く下がりますが、売らないので問題なし。

保険不要論が以前よりも強くなってきていますが、世帯持ちで保険に入らない決断が出来る人は多くはありません(私を含め)。

②東京海上ホールディングス ⇨ 買い。

10年チャートは綺麗な右肩上がり。保険銘柄ではダントツと言って良い業績な上に高配当。しかし、コロナショックからの値戻りは非常に弱い。自動車業界の低迷により、自動車保険の加入者が減る事を見込んでの事でしょうか。

アフターコロナの世界においては、自動車の利用が減るのか・増えるのかは「実のところ」不透明です。自分や家族の足として使うならば、公共交通機関よりも安全(3密にならない)ですし、地方では車無しで生活することは不可能です。

また、通販などの物流は以前よりも増えますから、トラック運送はむしろ増えるはず。自動車保険の業績がアフターコロナの世界でどれほど減少するのかは「蓋を開けてみないと分からない」のではないでしょうか。

結論:保険の需要は急に0にはならない。長期保有前提なら「買い」

選定結果のまとめ

下記、赤字は景気敏感業種です。

<買い⇨16銘柄>

  • ブリジストン
  • CDS
  • 日本ケアサプライ
  • 三菱商事
  • 旭化成
  • コマツ
  • 三井住友フィナンシャルグループ
  • 三菱UFJフィナンシャルグループ
  • NTTドコモ
  • 日本電信電話
  • インテージホールディングス
  • エックスネット
  • JT
  • センチュリー21ジャパン
  • 第一生命ホールディングス
  • 東京海上ホールディングス

<買ってもいいけど⇨11銘柄>

  • 日本エス・エイチ・エル
  • ユー・エス・エス
  • オリックス
  • ニホンフラッシュ
  • TAKARA&COMPANY
  • 蔵王産業
  • 伊藤忠商事
  • アマダ
  • KDDI
  • 沖縄セルラー
  • 兼松エレクトロニクス

<今はダメ⇨3銘柄>

  • アビスト
  • 三菱UFJリース
  • 東京センチュリー

※上記は、あくまでも私の私見であり、2020年7月4日現在でのお話です。

「買い」の16銘柄は「景気敏感株」が半数を占める事になりました。そもそも30銘柄中15銘柄が景気敏感株というポートフォリオになっているので、これに関しては「いまさら」という感じですかね。

一時的に「かなりの含み損」を抱える可能性がありますが、あくまでも「長期保有(売らない)」が前提のため、ある程度は割り切っています。

こびと株さんの記事を参考に、もう少し考えてみる

こびと株さんが毎月発表しておられる「配当利回りランキング」を見て、上記の判断に少しプラスのチョイスをしてみようと思います。

高配当株を探そう!配当利回りランキング【2020年6月30日時点】 - こびと株.com
こびと株.com(@kobito_kabu)がお送りする、毎月更新の定例記事です。 ※データが多すぎて記事が重いです。すみませんm(_ _”m)   目次1 サマリー1.1 全体指標1.2 配当利回...

(私のような弱小ブロガーでは逆立ちしても作れない素晴らしい記事)

上記リンクの一番最後にある「まとめ:もしこびと株メンバーが今月から高配当株投資を始めるとしたら?」を参考にさせて頂き、選定結果を変えるべきか・他にチョイスすべき銘柄があるかを考えてみます。

私が買わない判断をした銘柄

上記ランキングに出ている銘柄の中で、私が買わない判断をしたのは

  • 伊藤忠商事
  • アビスト
  • 沖縄セルラー
  • KDDI
  • 日本エス・エイチ・エル
  • TAKARA&COMPANY

合計6銘柄になります。ここで思うことは、伊藤忠とアビストを除けば他は「景気敏感業種ではない」ことです。私のように半数を景気敏感業種で占めるというやり方が、いかに「危険」かを物語っている気がしますね(苦笑)

なお、こびと株さんは伊藤忠商事を高く評価されています。私もこの銘柄の強さはYOUTUBE等で散々耳に入れているので、ここは結構迷う所ですね。また、東京海上はやはり自動車保険の不振により敬遠されているようです。

私のポートフォリオに入っていない銘柄

上記ランキングの中で、私のポートフォリオに入っていない銘柄は

  • 三井物産
  • 武田薬品
  • プロシップ

合計3銘柄になります。私が高配当株を買い始めた当初は「こびと株さんの言う通り」に買ったので、ほぼ丸かぶりなのですが、この3銘柄はノーマークでした。

上記で気になるのは「武田薬品」ですね。これは結構ギャンブル要素が高い(高すぎる配当性向や買収トラブル)と思うのですが「数少ない医療系の高配当株という事で入っている」という事だったかと思います。

株価は2018年以降「ナイアガラの滝」レベルの下落中。配当性向は100%を超えており「何で減配しないの?」と誰もが思っている状況ではないでしょうか。歴史の長い企業ですので、大株主に配慮して無理に配当を出しているようにも見えます。

結論:7月に私が買う銘柄は・・・

下記の15銘柄となりました。

  • ブリジストン
  • CDS
  • 日本ケアサプライ
  • 三菱商事
  • 旭化成
  • コマツ
  • 三井住友フィナンシャルグループ
  • 三菱UFJフィナンシャルグループ
  • NTTドコモ
  • 日本電信電話
  • インテージホールディングス
  • エックスネット
  • JT
  • センチュリー21ジャパン
  • 第一生命ホールディングス

「ん?どこが変わったんだ?」と思われるかもしれませんw

最後にあった「東京海上ホールディングス」だけを削除しました。

理由としては「来月以降、もっと下がってからでも良いかな」と思ったからですね。伊藤忠とKDDI系はかなり迷ったものの、いつ買っても変わらない気がしたので、他を優先しようという結論に。

投資はあくまでも自己責任であり、自分の意思で決める事が大事だと思うため、他者の意見に左右されるのは基本的にNGです。ただ、こびと株さんに関しては「最初の一歩を踏み出す勇気をもらった大先生」という事で、今後も参考にさせて頂こうと思います。

(ノリで武田薬品を入れようかと本気で悩みましたが、色んな問題が解決してから参入しても良い気がしたので、今回は見送りましたw)

この記事が、高配当株投資で迷っている方の参考になれば幸いです。

それでは、また!

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