コロナショックにより疲弊している現実社会とは裏腹に、強気な上昇を続ける株式市場に困惑している人は多いと思います。
この記事では、私自身の今後の投資方針を固めていく意味でも、日本株と米国株の「二番底」について考えてみようと思います。
私と同様に悩んでいる投資家の皆様の参考になれば幸いです。
日本の株式に「二番底」は来るのか
最初に結論を言いますが、ぶっちゃけ「来るかもしれないし、来ないかもしれない」以上の答えを出すことは誰にもできません。
という事で、二番底が「来る派」と「来ない派」の2つの意見について、私なりにまとめてみました。(情報源は記載しませんが、ググれば簡単に出てくるかと思います)
二番底が「来る」派の主張
- コロナウイルス禍により、様々な企業が壊滅的な打撃を受け、業績が大きく悪化している
- 株価は企業の業績を織り込んで上下するため、暴落直後の割安状況を脱した後は、再び下落するはず
- 日本は斜陽国家なので、右肩上がりの成長は期待できない
- 輸出に頼った日本企業は、世界がコロナウイルスで大混乱する中では業績の悪化を避けられない
- コロナウイルスの特効薬が完成するまで、株価が本格的に回復することはない
上記の主張は、3月末〜4月末まで主流だった考え方かなと思います。私も同様に考えており「二番底がいつ来ても良いように」と資金を一挙投入することを避け、ドルコスト平均法による積立投資のみを開始しました。
二番底が「来ない」派の主張
- コロナショック後、ネット証券会社の口座開設数が「爆増」したため、個人投資家の資金が市場に大量流入している
- 日本銀行の金融緩和(黒田砲)により、一転上昇に転じた株式市場に、同じく金融緩和を行っている各国の投資マネーが流入している
- 日本は国家単位では斜陽だが、優良企業は多く、これまで「割安である」と散々言われてきた背景がある
- 上記の要素が合わせ技になり、日本の割安株に大量の資金が入り込み、さながら「バブル」が起こりつつある
上記のような主張は、日経平均株価が「あっとう言う間の半値戻し」を達成した辺りから、猛然と勢力を拡大し、今では「二番底は来る派」を大きく突き放す形となっています。
日経平均株価のチャートを見ていると、ちょうど「4月30日」に2万円を超えて「半値戻し」を達成していますが、これを境目として一気に相場は強気の上昇局面に入っています。
5月22日(約2万円)から6月5日(約2万3千円)までのチャートを見ると、もはや「強すぎて意味が分からない」といったレベルです。
この間、私は何もせずにYOUTUBEの投資系チャンネルだけを確認していたのですが、いわゆる「トレーダー」と言われる人達は「何を買っても勝てる」という上昇相場に浮足立っていました。
こういう時って、アクティブトレードしている人達が死ぬほど羨ましくなるんだよね〜・・・
「買い時を判断する材料」を持たない私には、結局「積立投資」しかない
では、私はどう考えているかというと「二番底は絶対に来る」というのがまず基本となります。
テクニカル分析などは全く出来ないため、完全に感情論でしかないのですが、やはり業績(現在&未来)と乖離した株価が長く続くとはどうしても思えません。
今の状況は、言うなれば「ゴールが見えないチキンレース」です。
日経平均株価のゴールについては、「26,000円」という人もいれば「30,000円を超えて再びバブルへ」と期待している人もいます。しかし、実際には「24,000円」で一転して急落する可能性も十分にあります。
予想を間違えてアクセルを踏み続ければ、その先は断崖絶壁で、奈落の底に叩き落される可能性があります。
私はアクティブトレードの知識が全くありませんから、この状況で資金を一挙投入することは「禁忌」として自らを戒めています。
SBI証券の投資信託ランキングを見ていると、レバレッジのかかった「日本株全体」を対象とした投信が飛ぶように売れているようです。
こうした投信に、大量の資金を投入している人の中には、コロナ禍によって経済的ショックを受けた人も相当数いるのではないでしょうか。
損害を取り戻そうとして「リスク許容度を超えた投資」をしている人が多くいると思うと、かなりヒヤッとしてしまいますね。
誘惑はメチャクチャ多いんだけど、くまさんのファイナルアンサーは「この流れには乗らない」という事になったよ。
どうしても「機関投資家の手のひらコロコロ」でやられるイメージが頭から消えないんだよねぇ・・・
米国の株式に「二番底」は来るのか
米国株の場合「二番底は来ない」という未来も十分にあり得るので、この強気相場では多少の資金投入をしても良い気がしています。
というのも、日本とは違い「右肩上がりに成長し続ける」というビジョンがあるため、急激に上がった後にしばらく「ヨコヨコ」の相場になる可能性もあるためです。
株価は未来の予想も盛り込んでいますから、現状の株価ではまだ「高すぎる」と言うほどではない気もします。
米国は「異次元の」量的緩和政策を行っていますので、市場には大量の貨幣が流入しています。つまり、貨幣価値が下がる=インフレが生じる事になれば、相対的に株価は「上がるのが正しい」という事にもなります。
流石に直線的過ぎる「机上の空論」ではありますが、将来的に株価がどこまで上がるのか、そしてどの値が「適正値」なのかは誰にも分かりません。さらに言えば、この強気相場が示す事実として「今は株価は割安である」と「市場が判断している」と言うことも出来ます。
結論:米国株に資金を投入するのはアリ。ただし、トレーダーじゃない人は「愚直な積立」が「王道」です。
超がつくほど単純な話として、「最悪、数年間は塩漬けになってもいい」という資金(覚悟)がある人なら、米国S&P500に連動したインデックス投信に「今からでも」資金投入するのはアリです。
最終的なゴールは「右肩上がりの高値更新」ですから、これが近い未来か遠い未来かは置いておいて、いずれ来るその時を信じて投資を行えば良いだけです。
ただし、場合によっては一時的に大きな含み損を抱える事になるため、その覚悟は必要です。過去に大きな含み損を抱えたことがない人は、こういった局面で資金を大量投入する事は避けるべきでしょう。
残念なことに、世の中には「不安を煽るようなニュース」や「特定の団体に利するポジショントーク」が溢れています。
最初は「含み損が50%以上になっても耐えられる」と思って始めても、ネガティブな情報に触れているうちに「このまま値戻りしないんじゃないか」という不安に押し潰され、狼狽売りをしてしまうのです。
こうして考えてみると、やはりアクティブトレードには「相当な忍耐力」や「自信を裏付ける知識量」が不可欠ということが分かります。
これは一朝一夕で身に付くものではありませんから、やはり多くの人にとっては「ドルコスト平均法による積立投資」が「王道」であることは疑いようのない事実と言えるでしょう。
かくいう私も「この機に乗じて一儲け」なんていう気持ちに任せて「一夜漬けの猛勉強」を繰り返してきましたが、結局は「分からないという事が分かった」だけでした。
多分、投資はどれだけ勉強しても「分からない」んだよね。
だからといって、投資の勉強が無駄とは言わないし、今後も続けてはいくつもり。
ただ「他に勉強すべきこと」も沢山あるから、投資の勉強は最低限にしておきたいかなぁ。
最近は投資の方向にばかり時間を使ってしまい、ブログや読書といったスキルアップに時間を割けていませんでした。これでは、投資以外の収入源が育ちませんから、投資で失敗すればジ・エンドとなります。
そういう意味でも、投資にほとんど時間を割く必要がない「愚直な積立投資」はやはり私に合っているということが分かりました。
危うく火曜更新できない所でしたが、何とか仕上げました・・・次の記事は、もう少し丁寧に書ければと思います。
それでは、また!
コメント