僕は長期米国債ETFである「EDV」に投資をしており、今後も定期的に買い増しする予定です。
今回は、なぜこの商品に僕が投資するのかを簡潔にまとめてみました。
また、アクティブ運用に挑戦する意味でレバレッジのかかった「TMF」にも少しずつ資金を投入しています。
「EDV」の商品特性
長期米国債ETF「EDV」の商品特性についてまとめます。
・期間が20年を超える米国の「国債」で構成
・過去、S&P500の大暴落時に高騰してきた実績あり
・分配金利回りも常時3%ほどあり、インカムゲインも大きい
似たような値動きをする「TLT」という商品の方が有名ですが、僕があえてこちらを選んでいるのは…
・分配金利回りが若干高い
・経費率が安い(TLTは0.15%、EDVは0.06%)
・ボラティリティが高い(暴落時の上昇率が高い)
といった理由からです。
この商品を買う目的はズバリ「暴落時のガード(資産防衛)」です。
暴落が起きた際にポートフォリオの下落率をマイルドにし、精神的なダメージを緩和できます。
また(実際に行うのは難しいと思いますが)暴落時に売却して割安な株式を買う資金にする事もできます。
これに加えて、僕が喉から手が出るほど欲しい「分配金」も高水準で備えています。
※Bloombergさんで直近の配当利回りを見ると、驚異の「4.16%」。ちょっとした高配当株よりも高い利回りになっています。(ちなみにTLTは3.83%)
同じく資産のガードとして使える「金」や「ビットコイン」は、基本的に配当を生みません。長期保有するだけでは実現リターンが生じないので、僕の投資スタイルには合わない商品です。
<以下、参考とさせていただいたブログ様>
「TMF」の商品特性
長期米国債で運用されるレバレッジ型ETF「TMF」の商品特性についてまとめます。
・長期米国債(20年超)の日々の値動きの3倍を目指すレバレッジ型ETF
・レバレッジ型商品なので、長期保有には向かない(逓減リスク)
・経費率が非常に高い(1%!)
・一応、分配金も出る(TLTとEDVの間くらい?)※過去の実績は不安定らしい
レバレッジ型商品を詳しく説明するのは僕には無理なので、超大雑把にまとめました。
要するに「ハイリスク・ハイリターン」の商品ですね。ただ、現在の状況だと「ミドルリスク・ハイリターン」くらいになっているのでは?と僕は考えています。
と言うのは、米国の利上げがそろそろ限界に来ている(と市場は見ている)ためです。(諸説あり)
ここから下げたとしても精々が半値になるくらい、逆に上昇すれば2倍・3倍というリターンが期待できる…はずです。
ただ、忘れてはならないのがレバレッジ型商品に付き物の「逓減リスク」というやつです。
これも大雑把に言うと「相場が下落トレンド、あるいはレンジで上下を繰り返すと元本が減る」という事ですね。これがあるので、レバレッジ型商品は長期保有すればするほど「期待したほどリターンが出ない」という結果になるのです。
この不安定さ故に否定されがちなETFですが、僕は「スポット的な運用ならあり」と考えています。
例えば、手元資金が少ない人が株100%で運用していて「大暴落が来るぞ…来るぞ…」という状況が急に来てしまった場合とか。
まぁ要するに「リセッションが来るぞ!!」と至る所で言われている今とかですね。
でも、EDV現物に投入できる現金があんまり無い…
一度に大きな資金を投入するのは怖い…
そんな時、TMFを買えば少額であってもEDVの約3倍の防御力を(一時的に)手に入れられる訳です。
普通に考えて、初心者は絶対に手を出しちゃダメなヤツです(笑)
ただ「こういう手もあるんだ」という事を覚えておいて損はないかなと。
現在の保有状況(EDV・TMF)
上でまとめた二つの商品について、実際に僕が保有している状況はこちら。
EDVは、今年に入ってから10万円単位でコツコツと買っていました。
年初の時点で「債権ETFが歴史的な安値圏にある」と言われていましたが、底値がどこか分からない以上、一気に買うのではなくドルコスト平均法で買おうと考えた結果です。
当時は円安が進行していた上に株高でもあり、高配当株が全く買えなかった事もEDVへの投資を決めた一因でした。
将来の目標のためには配当金を増やさないといけないのに、買うものがなくて資金が遊んでいたんですよね。それならいっそ、債権ETFにも投資してみよう!となりました。長期チャートを見ていて、いずれは報われる(キャピタルが取れる)日が来るだろうな…とも思ったので。
そこから米国はインフレ退治のために徹底的な利上げを繰り返すようになり、EDVの株価はどんどん下落していきました。
80ドルを切った辺りで「流石にここらが底じゃないか?」と思い、今年のNISA枠の余っていた部分をEDVで使い切りました。
結果、全然底じゃなくて一時は62ドルまで下げたので、当時はかなり萎えました…
とは言え資金投入の手は緩めず、EDVが60ドル台の時にも特定口座で淡々と積み増しを継続。
そこからは最近の「利上げ、終わったかもよ?」というムードで一気にEDVが上がり始めたので、50万円分を特定口座で一括購入し、現在に至っています。(NISA・特定ともに取得単価を75ドルに下げられたのは良かったです)
なお、EDVに一括投入した数日後に、TMFにも50万円を一括で投入しています。
これは、かねてから「時間があれば投資系のYOUTUBEを見てしまうので、この情報を使って中期的なトレードで利益を出せないものか(副業っぽく)」という気持ちがあったので、「無くなっても耐えられる」ギリギリの金額を投入してみました。
半値になっても25万円ですから、流石に耐えられるでしょう。増えた場合はどこで利確するかですが…ぶっちゃけ倍くらいにならない限りは利確する気はありません。せっかくリスクを取っているのに、極小のリターンで終わっては「副業としてのトレード」の練習にはなりませんしね。
ブログでは強気で書いてるけど、実際は毎朝起きた時にチャートを見てしまいます(汗)まぁ、こういうのも「やってみないと分からない」事なので、精神的にキツくなってきたら止めると思います(苦笑)
さて、ここから長期米国債はどのような値動きをするのでしょうか?
基本的には前回書いた通り、EDVはポートフォリオの3割に達するまでは淡々と積み増ししていくつもりなので、ここからさらに下げるなら「それもまた良し」という感じ。
TMFは一時的な下げに過剰反応して焦りのナンピンをしないように気を付けたいです。「副業としてのトレード」は手元資金100万円くらいから始めようと思っているので、ナンピン体力はあと50万円しかありません(苦笑)
ここまで(ほぼ)株100%でやってきて、資産が大きくなった事で「ヤバイ、債権も取り入れないと」と思った矢先にこの状況が来た、というのは「ある意味、とってもラッキー」と考えています。
いずれはリバランスで組み込まなければならない「債権」に今のうちに触れておくのは悪くないはず。
それでは、今回はこの辺で。
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