2021年 初めての確定申告に挑戦します その① 調査・計画編

節約
Photo by Markus Winkler on Unsplash

この記事は「アラフォーのサラリーマンが初めて確定申告に挑戦する」という企画のうち、「制度の調査」と「今後の計画」をメインに書いていきます。

「難しそうだし、面倒くさそう」というイメージが強い確定申告を、段階に分けてご紹介していければと思います。

イエパパ
イエパパ

正直、やらなくても良いならやりたくないよね…って、こんな事ばかり言ってても始まらないので、やってみますよ!

スポンサーリンク

給与所得者でも「原則」確定申告は必要?

よく言われる「給与所得者は、給与以外の収入が20万円を超えなければ、確定申告は不要」ってヤツですが、これって実際はちょっと違います。

僕もこの「常識」に騙されていた一人なのですが、ここには大きな罠が潜んでいます。

ものすご〜く簡単に書きますが、この「20万円」のラインで免除されるのは「所得税」だけであり、「住民税」は免除されないのです。

イエパパ
イエパパ

要するに「所得税=国税」で、この部分に税金はかからないので「(税務署への)確定申告は不要」。でも、「住民税=地方税」なので、確定申告とか関係なしに「(地方自治体には)払わなければいけない」税金なんです。

僕は過去、投資信託で15万円ほどの利益を出したことがあり、その時は市役所に行ってその分だけ税金を収めました。

ただ、これをスルーしたからといって市役所から「税金未納ですよ!何やってんの!」と言ってくる事は「まず、ない」です。

なぜか?僕が税金を収めたのは「利益が出てから3年後」の事だからです…!(上記の事実に気付いた時に、納税しました)

イエパパ
イエパパ

「20万円未満は確定申告不要」というフレーズが一人歩きしていて、地方自治体の税務課も「20万円未満の雑所得にかかる住民税」は「ほぼ諦めてる」のかな?なんて思っちゃいますね。

それこそ、何万人もいる住民に対して「20万円未満でも、ちゃんと税金払え!」ってやるのは「非現実的」です。

まず「20万円未満の雑所得でも、住民税は払う必要がある」って事を知ってる人が、マジで少ないですからね。

これじゃ「獲得できる税収」より「集めるのにかかる手間賃」の方が高くつくのは目に見えています(苦笑)

・・・とは言え。

制度的には「払わなくて良い」という事はないので、ちゃんと払うようにしましょう。(知って、悪用は厳禁です)

結論として、なぜこの事を取り上げたのかと言うと、「確定申告」をすれば、わざわざ住民税を払いに市役所へ行く必要はないからなんですね。

僕のサイトを見てくださるような方は、副業やアフィリエイトにも興味はあると思いますから、確定申告は出来るようになっておいて全く損はないと思います。

では、本題へ。

STEP1:ネットで確定申告を行う方法(準備編)

※ここでは、僕がやる気がないので「税務署に書類を持参して申告する方法」はご紹介しません。

ネットで確定申告を行うには、下記リンクから「確定申告書等作成コーナー」(以下『作成コーナー』と略します)にアクセスし、案内に沿って必要情報を記入していけばOK…らしいです。

【確定申告書等作成コーナー】-作成コーナートップ

ただし、この「作成コーナー」を利用するためには「準備しないといけないこと」があります。

それが、下記2つの内、いずれか1つになります。

  1. ID・パスワード方式
  2. マイナンバーカード方式

ここではまず、1番の「ID・パスワード方式」からご説明します。(僕も今年はこれでやります)

2番のマイナンバーカード方式は「やってしまえば後は楽」ですが、それなりに手間がかかります。

この「ID・パスワード方式」は、税務署に免許証などの本人確認書類を持っていけば「即日発行」してもらえるので、もうその時点から「作成コーナー」に入ることが出来ます。

イエパパ
イエパパ

結局、1回は税務署に行く事になるのですが、確定申告の書類を印刷して持参するより短時間で済むので、僕はこっちを選びました。

さて、次に2番の「マイナンバーカード方式」ですが、これは来年からやりたい方法ですね。

1番とは違って「税務署での本人確認」が省略できるので、「税務署に一切足を運ばずに」確定申告が出来ます。

その分、1番よりもやる事が結構多いので、今からやるぞ!という方にはオススメしにくい方法です。

  • マイナンバーカードの発行に1ヶ月以上かかる
  • 手持ちのスマホがマイナンバーカードの読み取りに対応していれば準備OK
  • スマホが上記に非対応の場合、別途パソコンとICカードリーダーが必要

幸い、僕の持っているスマホはマイナンバーカードの読み取りに対応していますが、そうでない人は準備がかなり面倒になるイメージです。(ネットで確定申告をしようと思い立つ人が、PCを持っていない可能性は低そうですが…)

マイナンバーカードの取得については、非常に素晴らしい記事がありましたので、下記にリンクを貼らせて頂きます。

マイナンバーカードの作り方を解説!メリットやポイント還元も紹介|りそな銀行
マイナンバーカードを持っている人は少ないかもしれませんが、身分証明書として使用できたり、ポイント還元が受けられるなどのメ...

※書いてる途中で「同時進行すればいいか」と思ったので、マイナンバーカードも併せて取得してみます。ただ、運が悪いと発行に1ヶ月以上かかるらしいので、期待はしないでおきます(笑)

イエパパ
イエパパ

マイナンバーカードは「マイナポイント」がもらえるキャンペーンもやっているので、作っておいて損はないですよね。キャンペーンの期限は今年の3月までだったけど、9月まで延長される可能性もあるみたい。

STEP2:「何を申告するのか」を明らかにしておこう

いきなり「作成コーナー」に入っても、「何を申告するのか」が分かっていないと、すぐに詰まる事になりそうです。

ここでは、僕が申告する予定の内容と、必要な書類について、大雑把に書いてみたいと思います。

  • ふるさと納税
  • FXの利益(ごく僅か)
  • 自己アフィリエイトの利益
  • 配当控除(国内株式の配当金にかかる税額の控除)
  • 外国税額控除(外国株式の配当金にかかる税額の控除)
  • 医療費控除(妻の出産費用の内、自治体の助成金を超えた部分)
イエパパ
イエパパ

ざっくり書いてみたけど、割とあるなぁ…

この他にも、見落としているものがあれば追記していきますね。

ふるさと納税

実は、僕はどうしても確定申告がしたくなかったので、全ての自治体に「ワンストップ特例制度を希望する」という内容で申込みを行いました。

しかし、その後、色々な事を調べている内に「えっ」と思うような情報を見つけました。

「ワンストップ特例制度を申請した後に、確定申告を行うと(ワンストップの)申請内容が無効になる」という情報です。

ちなみに、これは「マジで本当」なので、皆様も要注意です。

一つ勘違いしてはいけないのが、「ワンストップ特例制度の申請内容」は無効になっても、「ふるさと納税分の控除申請」は確定申告でちゃんと申請すればOKという事です。

要するに、「ワンストップ特例制度で申請済」であっても「確定申告をするなら」「ふるさと納税の控除申請は『もう一度』やらないとダメ」って事ですね。

イエパパ
イエパパ

税制度って、何でこんなにややこしいんでしょう。調べれば調べるほど深みにハマっていくので、ひとまず自分がやるべき事だけを理解する事が重要ですね…(自分に言い聞かせる)

確定申告には、各自治体から送られてくる「寄付金受領証明書」が必要となります。

自治体によって送付されるスピードには差があるようですが、長くても「申込みから2ヶ月」といった感じですね。

(年末に申込みをしても、確定申告時期の2月中旬〜3月中旬には間に合うようになっています)

https://www.satofull.jp/static/faq/details.php?id=9

FX、アフィリエイト

この2つはともに「雑所得」に分類されるので、まとめてみました。

最初の方で書いた「20万円」のラインを左右する収入ですね。

僕の場合、この部分では全く20万には届かないので、本来であれば「確定申告は不要」という事になります。

とは言え、最初に書いたとおり、確定申告が不要な場合でも住民税の申告は必要です。

であれば、確定申告で一度に済ませてしまった方が良いですよね。

①FXについて

これは多分、誰でも出来るレベルで簡単かなと思います。

利用している業者さんから「年間取引報告書」的なものが発行されるので、それがあれば特に問題はないです。

②アフィリエイトについて

「消費税が含まれた報酬」については、少し知識が必要です。

「A8.net」などのアフィリエイトサービスは、報酬に消費税が乗った形で支払われます。

この消費税にについては、「年間の売上が1,000万円に満たない場合」は課税されない事になっており、相当な額のアフィリエイト収入がある人以外は「気にしなくても良い」という事になります。

確定申告においては、消費税「込み」の額で申告をすればOKです。

イエパパ
イエパパ

ここら辺までは、特に難しいポイントはなさそうだね。

配当控除

「国内の※」株式による配当金や、投資信託・ETFなどの分配金について、確定申告をすることで控除を受けられる制度です。

※J-REITなど、対象外もあります。申請する場合は、保有している金融商品が対象になるか、調べた方が良いでしょう。

大前提として、多くの方は投資による利益を「確定申告不要」とするため、証券口座を「特定口座」かつ「源泉徴収あり」にしているものと思います。

ここでは、基本的に「源泉徴収された配当金の一部を還付してもらうため、配当控除を行う」ものとして調査しました。

非常に複雑な制度なので、これだけで一つの記事が書けるレベルなのですが、めちゃくちゃ分かりやすい解説を発見したので、下記にリンクを貼っておきます。

配当控除でいくら戻る?申告すべき場合・計算方法を解説
配当控除は所得税を総合課税として納める場合に使える特別控除です。ただし配当控除を利用した方が有利な人とそうでない人がいる...

非常に長い記事なので、恐らく一回では理解しきれないと思います。(まず、僕が理解しきれていません)

とりあえず、上記の記事について「要点」を抜粋します。

  1. 課税所得が900万円超の人は、何もしない方が有利
  2. 課税所得が900万円以下の人は「総合課税」で確定申告をし、住民税は申告不要制度を利用するのが最も節税になる
  3. 課税所得が330万以下なら、配当金にかかる税金を「5%」に減らせる(15%以上の節税!)
  4. 〃695万以下は「15%」、〃900万以下は「18%」に減らせる
  5. 目安として、年収1,000万円未満なら5%か15%の節税が可能
  6. 専業主婦や、国民健康保険の加入者は配当控除で損をする可能性あり(※1)
  7. 「配当控除」と「損益通算」は同時に行えないので、より節税効果の高い方法を見極める必要あり(※2)

ちなみに、私の課税所得は695万以下なので、配当金にかかった税金のうち約5%の還付を受けられる事になります。

※私が去年、日本の高配当株から受けた配当金は¥13,800、源泉徴収税額は¥2,764でした。ここから5%の還付を受けた場合、戻ってくる金額は¥2,764×5%=¥138となります。

イエパパ
イエパパ

自分の課税所得帯だと、今回は配当控除を利用しない方が良さそうです。申告の手間はもちろん、自治体の窓口に行く時間を考えたら時間の無駄ですね(涙)

とは言え、僕は今後、確実に配当控除のお世話になります。いずれは挑戦しなければなりません。

ひとまずは「配当金が10万円を超えたくらいから」考え始めても良いのかなと思います。

※1と※2については、下記のサイトが分かりやすかったです。(今回、僕にはあまり関係がないので説明を省きます)

配当控除とは|計算方法は?有利不利の判定は?|freee税理士検索
配当控除とは、株の配当金や投資信託の分配金などを受け取り、それらについて配当所得を申告した人が受けられる控除です。ただし...

外国税額控除

外国の株式等の配当金にかかる「外国税」について、二重課税※となる部分の還付を受けられる制度です。

※(例)米国株の配当金は、まず現地課税で10%の税金が課された後、国内の税金が課されています。

計算式が少し分かりにくく、確定申告の際には専用の明細書が必要になるなど、手続きは面倒の一言です。

イエパパ
イエパパ

ほんと、時間のないサラリーマンにとって、確定申告って地獄のような面倒臭さ。とは言え、制度に文句を言っても1円の得にもなりません。頑張って最初の一歩を踏み出すしかありません。

という事で、まずは分かりやすい解説を見つけて、要点をまとめる作業に入りましょう。

今回、分かりやすいと感じたサイトをご紹介します。

①全般的なまとめ

外国税額控除とは?初心者向けに分かりやすく解説! | ¥ENマネーカレッジ|海外株式・仮想通貨・F X・資産運用が学べる塾
日本在住の方で外国ETFや外国個別株などで配当金を受け取る場合、現地国に所得税を納めなくてはいけないのはご存知でしょうか...

②実際の計算例、提出書類の書き方例など

【2020年確定申告】外国税額控除の完全攻略ポイント5つ
なし

…一つ、残念なお知らせがあります。

私の頭では、これを簡潔にまとめる事は出来ませんでした…

イエパパ
イエパパ

これはもう、一度やってみないと本当の意味では理解できないと思う。

必要な書類は特に多くはなく、国税庁のホームページにある「外国税額控除に関する明細書」(下記リンク)と、証券会社が発行する年間取引報告書、そして源泉徴収票があればOKです。(問題は、書き方なんですよねぇ…)

指定されたページを表示できませんでした

※書き方については、これから実際にやってみて、「やってみた編」でご紹介できればと思います。

医療費控除

最後に、確定申告では「住宅ローン控除」に次いで有名と思われる「医療費控除」について。

これも「参考サイト様」の紹介で片付けようと思ったのですが、今回はそうは行きませんでした…。

イエパパ
イエパパ

調べれば調べるほど、「このサイトだけ見ときゃいいんだよ」っていうのが見つからなくなるという、不思議な状況に陥ったよ。

下記は、私が調べた範囲で得た知識の大雑把なまとめです。

(間違いもあるかもしれませんので、あくまでも参考までに…)

  1. 医療費の合計が年間10万円を超えた場合に受けられる控除
  2. 生計を同一にする家族の分もまとめて申請できる
  3. 「医療費控除の明細書」の作成が必要
  4. 領収書の添付は不要だが、手元で5年間は保管が必要

まずは「1」から。「医療費」と認められる費用と、そうでない費用があるので要注意です。必ずネットなどで調べてから申告をしましょう。(予防接種など、意外と認められないケースがあります)

「2」も少し、ややこしいです。(そもそも、医療費控除を紹介しているサイトに記載がない事も多々ある)

「生計を同一」=「同居している家族」ではありません。遠方で暮らしていても、生活費の面倒を見ている家族・親類であればOKらしく、十分な所得のある「単身赴任の夫」なども対象になるようです。

イエパパ
イエパパ

これについては、色んなサイトで色んな事が書かれていて、何が正しいのか分からなくなってきます。なので、オススメのサイトを紹介するに至っていません。(最後は最寄りの税務署に聞くしかない!)

「3」については、健康保険組合などから送られてくる「医療費のお知らせ」があれば、それを添付する事で不要になるらしいです。ただし、全ての領収書を保存していない場合はややこしくなります。

「4」は、5年間の保存が必要=「添付は不要でも、5年の間に税務署がチェックに来ないとは言ってないぞ(不正はやるなよ?)」という意味になります。

実際に税務署のチェックが入る確率は低いと思いますが、念の為、領収書は全て保存しておく必要がありますね。

イエパパ
イエパパ

僕はぶっちゃけ、医療費の領収書は全部捨ててしまっているので、医療費控除を受けたい場合は「自分が行った記憶のあるお医者さん」に、「再発行をお願いする」という事をしないといけません。はっきり言って、めちゃくちゃ面倒くさいし、今回は諦めるしかないかな…。

ちなみに、今回僕が医療費控除を受けようとしているのは、「奥さんの出産費用」になります。

次男が真夜中の出産になってしまった事や、入院中のサービスが豪華な産婦人科を選んだ事もあり、最終的に18万円くらいの手出しになってしまいました。

(長男の時は公的な医療機関での出産で、手出しは数万円で済んだので、これほどの費用は『寝耳に水』って感じでしたね)

控除額は大体ですが、所得税を20%として、「18万円ー10万円=8万円⇨✕20%⇨2万円」となります。

イエパパ
イエパパ

18万円も医療費を払って、僅か2万円しか返って来ないのか…😞ってなりますけど、それでも2万円を取り戻せるなら「やるっきゃない」って感じですよね。

次回は「実際にやってみた」という記事にします

実は、この記事を書く前には「調査の段階だけだし、すぐ書き終わるだろう」と思っていました。

しかし、蓋を開けてみれば、調べれば調べるほど分からない事が出てきて、実に一週間以上を調査に費やしてしまいました。

イエパパ
イエパパ

一つ一つの内容が濃くて、こんな風にまとめるためには、それぞれを詳細に説明した記事が必要になります。でも僕は専門家ではないので、そこら辺は他サイト様にお任せした方が良いですね…。

さて、「やるべき事」や「必要な書類」は見えてきたので、後は実際にやるだけです。

まずは税務署に行ってIDとパスワードをもらって、分からない所は電話で税務署に聞いて、2月中には確定申告を終わらせたいと考えています。

ここら辺の経験をまとめて、皆さんの参考になるような記事が書けたらと思います。

それでは、また!

コメント

タイトルとURLをコピーしました