日本の高配当株ポートフォリオ 2020年7月の購入銘柄を考える(1/2)

投資
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日本の株式は大暴落から一転してV字回復してしまったため、今月はいよいよ「何を買い増すべきか」が難しくなってきました。

これまでは「1軍」と「2軍」に分けて定額積立でやってきましたが、いよいよ「これはマズイかも」といった銘柄が出てきたり、「割高じゃないかな」と思う銘柄も出てきました。

今回は、まず現在保有している30銘柄の中から「これは買っても良いと思う」というものを選定していきたいと思います。

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選定の基準について

私が保有している銘柄は「こびと株」さんを全面的に参考にしているため、基本的には「財務優良株」で構成されています。

要するに、コロナショックですぐに倒れるような会社はありません。

では、選定の基準をどこに置くかという話になりますが、

  • 10年チャートを見て、長期的な展望を考える
  • 割安・割高を判断する材料(業績・PERなど)を確認する
  • 業界そのものが「オワコン」化しないか(アフターコロナ)

といった基準において、結論として下記3パターンの判断を下します。

  • 買い ⇨ 今月迷わず買い増しする
  • 買ってもいいけど・・・⇨「買い」が少ない時の埋め合わせ
  • 今はダメ ⇨ そのまんま。今月は買わない。

ちょっと乱暴な気もしますが、あまり細かい事を気にしすぎても買えなくなってくるので、現時点での私の思いで選定をしていきます。

現在保有している30銘柄の現況&選定

※見にくい場合はブラウザで拡大・縮小をお願いします。(スマホの方は画面を横にしてご覧ください)

名称保有数利回り1株配当平均単価購入総額損益額業種
2軍(株)ブリヂストン44.73%160円3,44513,780-240ゴム製品
1軍CDS(株)94.55%55円1,1089,972900サービス業
1軍日本エス・エイチ・エル(株)63.48%72円1,91711,502918サービス業
1軍(株)日本ケアサプライ103.45%46円1,25512,550770サービス業
2軍(株)アビスト73.92%102円2,15215,0643129サービス業
2軍(株)ユー・エス・エス9—%—円1,76415,876-594サービス業
1軍三菱UFJリース(株)25—%—円48912,225300その他金融業
2軍オリックス(株)11—%—円1,33614,696-308その他金融業
2軍東京センチュリー(株)42.53%136円4,19516,7804740その他金融業
2軍ニホンフラッシュ(株)112.17%28円1,29814,278-66その他製品
2軍(株)TAKARA & COMPANY83.02%54円1,84014,720-424その他製品
1軍蔵王産業(株)11—%—円1,32014,5201210卸売業
1軍三菱商事(株)65.93%134円2,29813,788-219卸売業
2軍伊藤忠商事(株)73.84%88円2,22215,554500.5卸売業
1軍旭化成(株)20—%—円70714,1402848化学
2軍コマツ7—%—円2,10814,756416.5機械
2軍(株)アマダ173.46%30円92715,759-1,037機械
1軍(株)三井住友フィナンシャルグループ56.31%190円2,72713,6351415銀行業
2軍(株)三菱UFJフィナンシャル・グループ365.99%25円43415,624-586.8銀行業
1軍KDDI(株)43.77%120円3,04112,164584情報・通信
1軍沖縄セルラー電話(株)23.74%154円3,6837,366874情報・通信
1軍(株)NTTドコモ44.26%120円2,96511,860-580情報・通信
1軍日本電信電話(株)44.06%100円2,3409,360484情報・通信
1軍兼松エレクトロニクス(株)2—%—円3,3766,752968情報・通信
1軍(株)インテージホールディングス113.36%30円7448,1841639情報・通信
2軍(株)エックスネット172.89%28円95416,218255情報・通信
1軍JT107.85%154円1,97519,750-135食料品
1軍(株)センチュリー21・ジャパン10—%—円1,16811,680420不動産業
1軍第一生命ホールディングス(株)114.77%62円1,15712,7271578.5保険業
2軍東京海上ホールディングス(株)44.39%200円4,99019,960-1,724保険業
トータル405,24018035.74.45%
2020年6月時点 日本の高配当株式ポートフォリオ

現在保有している上記30銘柄について、「業種」に分けて「買い」なのかどうかを選定していきます。

ゴム製品

ブリジストンのみ。のっけから判断が難しい株が来ました。

10年チャートを見ると、2018年までは割と綺麗な右肩上がり。それ以降は角度のキツイ下り坂になっています。判断に迷う理由は下記の通り。

  • 財務的には超優良企業であり、配当利回りも非常に高い
  • 近年は業績が伸び悩んでおり、コロナが来る以前から株価は緩やかな下落(ほぼレンジ)状態にあった
  • コロナの影響が大きい業種であり、株価の戻りが非常に弱い

ただし、アフターコロナの世界であってもタイヤの需要は消えないと思うし、世界がコロナに打ち勝てば復活できると思います。長期保有が前提であれば、チャンスはあるはず。

結論:ちょっと怖いけど「買い」

サービス業

①CDS ⇨ 買い。

製造業そのものが弱っている現状では、つられて下がるのは当然といった感じ。割安感と配当利回りは申し分なし。

②日本エス・エイチ・エル ⇨ 買ってもいいけど・・・

株価は完全に戻っており、割高感が否めない。一応、底堅く成長している企業なので長期保有ならチャンス有り。優先度は低め。

③日本ケアサプライ ⇨ 買い。

株価が超安定している企業。業界的にコロナも関係なく、需要が途絶える事もない。配当利回りも高く、普通に買い。

④アビスト ⇨ 今はダメ。

自動車関連産業の割には戻りが強い。正直言って、今これを買い増す勇気はない。あくまでも「暴落で割安な時を狙って買う銘柄」かと思う。

⑤ユー・エス・エス ⇨ 買ってもいいけど・・・

コロナショックの後に順調に回復していたが、ここにきて再び下落局面に入っている。個人的には中古車の需要はいずれ回復すると思うので、長期的な保有はアリ。今は配当利回りが不明なので、買い増しの優先度は低い。

結論:CDS、日本ケアサプライは買い。「日本エス・エイチ・エル」と「ユー・エス・エス」は他に買いたい銘柄が無ければ候補に入る。

その他金融業

①三菱UFJリース ⇨ 今はダメ。

コロナショックの後からほとんど値戻りがないというヤバイ状況。少し調べた感じ、航空機のリース事業(航空業界=コロナで大打撃)が原因っぽい。現状では「危ない橋」。

②オリックス ⇨ 買ってもいいけど・・・

コロナショック後に一度大きく戻すも、また下落路線に入っている。配当利回りが高い上に優待も完備という神銘柄なので、まとめて買いたい衝動を抑えるのが大変(苦笑)買ってもいいけど、まとめ買いは2番底でやりたい。

③東京センチュリー ⇨ 今はダメ。

「コロナなんて無かった」系の銘柄。単純に割高な上に配当利回りも低いので、優先度はかなり低め。

結論:オリックスのみ、買っても良い・・・かなという程度。

その他製品

①ニホンフラッシュ ⇨ 買ってもいいけど・・・

配当利回りが低すぎ。業績などは悪くないので普通に買っても良いが、優先度は低め。

②TAKARA&COMPANY ⇨ 買ってもいいけど・・・

株価はもはや割高と言っても良い水準。ただし、綺麗な右肩上がりの成長企業なので、長期保有ならチャンスはある。

結論:優先度は低いが、どちらも長期保有ならチャンス有り。

卸売業

①蔵王産業 ⇨ 買ってもいいけど・・・

今はコロナで業績見通しがたたず、配当利回りが「不明」になっている。清掃業界は需要が無くなる事はないはずだし、コロナ禍の中でもビジネスチャンスはあるように思えるが、今は何とも言えない。

②三菱商事 ⇨ 買い。

10年チャートを見ると、底値は右肩上がりなので長期保有でのチャンスは大アリかと思う。配当利回りもクソほど高いし、後はコロナの影響をどこまで心配するか。

③伊藤忠商事 ⇨ 買ってもいいけど・・・

10年チャートが美しい右肩上がり。今後も信頼できるのであれば買い。自分の場合、勉強不足でこの会社の強さがイマイチ理解しきれていないので、自信を持って買えるか?と言われると・・・

結論:三菱商事は買い、他は優先度低め。

化学

旭化成のみ。10年チャートを見ると、コロナショックが起きる前までは綺麗な右肩上がりだったので、コロナが収束すれば全然チャンス有り。

企業の評価そのものは「超優良」と言ってもいい水準なので、割と脳死状態で買っても長期保有なら問題ない気がする。

結論:買い。(配当利回りが不明だけど、長期で見ればチャンスあり)

機械

①コマツ(小松製作所) ⇨ 買い。

10年チャートを見ると、今は底値圏より少し上といった程度の位置。コロナによる需要減が痛いものの、自粛は永遠に続けられるものでもなく、重機の需要はどこかで回復する気がする。配当利回りが未だに不明なのが引っ掛かるが、まぁ買って損は無いかと。

②アマダ ⇨ 買ってもいいけど・・・

10年チャートを見ると、綺麗な右肩上がりからの長期的なレンジ相場を抜け出せない感じ。財務的には強いし、株主還元の意識も高いようなので、これで配当利回りが4%超えていれば「買い」にしても良かった。

結論:コマツは買いたい。

今回は、ここまで!

長くなったのと、制限時間内に書ききれなかったため、記事を分けます。

ここまでの結果をまとめると

  • 買い ⇨ 6銘柄
  • 買ってもいい ⇨ 8銘柄
  • 今はダメ ⇨ 3銘柄

という結果になりました。残り13銘柄の結果によって「買ってもいい」の中から何社から選んで「合計15銘柄以上」を買うようにしたいと思っています。

出来れば明日、時間が作れなかった場合は土曜に続きを書きます。

もし良かったら、また見てください、それでは!

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