日本の株式は大暴落から一転してV字回復してしまったため、今月はいよいよ「何を買い増すべきか」が難しくなってきました。
これまでは「1軍」と「2軍」に分けて定額積立でやってきましたが、いよいよ「これはマズイかも」といった銘柄が出てきたり、「割高じゃないかな」と思う銘柄も出てきました。
今回は、まず現在保有している30銘柄の中から「これは買っても良いと思う」というものを選定していきたいと思います。
選定の基準について
私が保有している銘柄は「こびと株」さんを全面的に参考にしているため、基本的には「財務優良株」で構成されています。
要するに、コロナショックですぐに倒れるような会社はありません。
では、選定の基準をどこに置くかという話になりますが、
- 10年チャートを見て、長期的な展望を考える
- 割安・割高を判断する材料(業績・PERなど)を確認する
- 業界そのものが「オワコン」化しないか(アフターコロナ)
といった基準において、結論として下記3パターンの判断を下します。
- 買い ⇨ 今月迷わず買い増しする
- 買ってもいいけど・・・⇨「買い」が少ない時の埋め合わせ
- 今はダメ ⇨ そのまんま。今月は買わない。
ちょっと乱暴な気もしますが、あまり細かい事を気にしすぎても買えなくなってくるので、現時点での私の思いで選定をしていきます。
現在保有している30銘柄の現況&選定
※見にくい場合はブラウザで拡大・縮小をお願いします。(スマホの方は画面を横にしてご覧ください)
軍 | 名称 | 保有数 | 利回り | 1株配当 | 平均単価 | 購入総額 | 損益額 | 業種 |
2軍 | (株)ブリヂストン | 4 | 4.73% | 160円 | 3,445 | 13,780 | -240 | ゴム製品 |
1軍 | CDS(株) | 9 | 4.55% | 55円 | 1,108 | 9,972 | 900 | サービス業 |
1軍 | 日本エス・エイチ・エル(株) | 6 | 3.48% | 72円 | 1,917 | 11,502 | 918 | サービス業 |
1軍 | (株)日本ケアサプライ | 10 | 3.45% | 46円 | 1,255 | 12,550 | 770 | サービス業 |
2軍 | (株)アビスト | 7 | 3.92% | 102円 | 2,152 | 15,064 | 3129 | サービス業 |
2軍 | (株)ユー・エス・エス | 9 | —% | —円 | 1,764 | 15,876 | -594 | サービス業 |
1軍 | 三菱UFJリース(株) | 25 | —% | —円 | 489 | 12,225 | 300 | その他金融業 |
2軍 | オリックス(株) | 11 | —% | —円 | 1,336 | 14,696 | -308 | その他金融業 |
2軍 | 東京センチュリー(株) | 4 | 2.53% | 136円 | 4,195 | 16,780 | 4740 | その他金融業 |
2軍 | ニホンフラッシュ(株) | 11 | 2.17% | 28円 | 1,298 | 14,278 | -66 | その他製品 |
2軍 | (株)TAKARA & COMPANY | 8 | 3.02% | 54円 | 1,840 | 14,720 | -424 | その他製品 |
1軍 | 蔵王産業(株) | 11 | —% | —円 | 1,320 | 14,520 | 1210 | 卸売業 |
1軍 | 三菱商事(株) | 6 | 5.93% | 134円 | 2,298 | 13,788 | -219 | 卸売業 |
2軍 | 伊藤忠商事(株) | 7 | 3.84% | 88円 | 2,222 | 15,554 | 500.5 | 卸売業 |
1軍 | 旭化成(株) | 20 | —% | —円 | 707 | 14,140 | 2848 | 化学 |
2軍 | コマツ | 7 | —% | —円 | 2,108 | 14,756 | 416.5 | 機械 |
2軍 | (株)アマダ | 17 | 3.46% | 30円 | 927 | 15,759 | -1,037 | 機械 |
1軍 | (株)三井住友フィナンシャルグループ | 5 | 6.31% | 190円 | 2,727 | 13,635 | 1415 | 銀行業 |
2軍 | (株)三菱UFJフィナンシャル・グループ | 36 | 5.99% | 25円 | 434 | 15,624 | -586.8 | 銀行業 |
1軍 | KDDI(株) | 4 | 3.77% | 120円 | 3,041 | 12,164 | 584 | 情報・通信 |
1軍 | 沖縄セルラー電話(株) | 2 | 3.74% | 154円 | 3,683 | 7,366 | 874 | 情報・通信 |
1軍 | (株)NTTドコモ | 4 | 4.26% | 120円 | 2,965 | 11,860 | -580 | 情報・通信 |
1軍 | 日本電信電話(株) | 4 | 4.06% | 100円 | 2,340 | 9,360 | 484 | 情報・通信 |
1軍 | 兼松エレクトロニクス(株) | 2 | —% | —円 | 3,376 | 6,752 | 968 | 情報・通信 |
1軍 | (株)インテージホールディングス | 11 | 3.36% | 30円 | 744 | 8,184 | 1639 | 情報・通信 |
2軍 | (株)エックスネット | 17 | 2.89% | 28円 | 954 | 16,218 | 255 | 情報・通信 |
1軍 | JT | 10 | 7.85% | 154円 | 1,975 | 19,750 | -135 | 食料品 |
1軍 | (株)センチュリー21・ジャパン | 10 | —% | —円 | 1,168 | 11,680 | 420 | 不動産業 |
1軍 | 第一生命ホールディングス(株) | 11 | 4.77% | 62円 | 1,157 | 12,727 | 1578.5 | 保険業 |
2軍 | 東京海上ホールディングス(株) | 4 | 4.39% | 200円 | 4,990 | 19,960 | -1,724 | 保険業 |
トータル | 405,240 | 18035.7 | 4.45% |
現在保有している上記30銘柄について、「業種」に分けて「買い」なのかどうかを選定していきます。
ゴム製品
ブリジストンのみ。のっけから判断が難しい株が来ました。
10年チャートを見ると、2018年までは割と綺麗な右肩上がり。それ以降は角度のキツイ下り坂になっています。判断に迷う理由は下記の通り。
- 財務的には超優良企業であり、配当利回りも非常に高い
- 近年は業績が伸び悩んでおり、コロナが来る以前から株価は緩やかな下落(ほぼレンジ)状態にあった
- コロナの影響が大きい業種であり、株価の戻りが非常に弱い
ただし、アフターコロナの世界であってもタイヤの需要は消えないと思うし、世界がコロナに打ち勝てば復活できると思います。長期保有が前提であれば、チャンスはあるはず。
結論:ちょっと怖いけど「買い」
サービス業
①CDS ⇨ 買い。
製造業そのものが弱っている現状では、つられて下がるのは当然といった感じ。割安感と配当利回りは申し分なし。
②日本エス・エイチ・エル ⇨ 買ってもいいけど・・・
株価は完全に戻っており、割高感が否めない。一応、底堅く成長している企業なので長期保有ならチャンス有り。優先度は低め。
③日本ケアサプライ ⇨ 買い。
株価が超安定している企業。業界的にコロナも関係なく、需要が途絶える事もない。配当利回りも高く、普通に買い。
④アビスト ⇨ 今はダメ。
自動車関連産業の割には戻りが強い。正直言って、今これを買い増す勇気はない。あくまでも「暴落で割安な時を狙って買う銘柄」かと思う。
⑤ユー・エス・エス ⇨ 買ってもいいけど・・・
コロナショックの後に順調に回復していたが、ここにきて再び下落局面に入っている。個人的には中古車の需要はいずれ回復すると思うので、長期的な保有はアリ。今は配当利回りが不明なので、買い増しの優先度は低い。
結論:CDS、日本ケアサプライは買い。「日本エス・エイチ・エル」と「ユー・エス・エス」は他に買いたい銘柄が無ければ候補に入る。
その他金融業
①三菱UFJリース ⇨ 今はダメ。
コロナショックの後からほとんど値戻りがないというヤバイ状況。少し調べた感じ、航空機のリース事業(航空業界=コロナで大打撃)が原因っぽい。現状では「危ない橋」。
②オリックス ⇨ 買ってもいいけど・・・
コロナショック後に一度大きく戻すも、また下落路線に入っている。配当利回りが高い上に優待も完備という神銘柄なので、まとめて買いたい衝動を抑えるのが大変(苦笑)買ってもいいけど、まとめ買いは2番底でやりたい。
③東京センチュリー ⇨ 今はダメ。
「コロナなんて無かった」系の銘柄。単純に割高な上に配当利回りも低いので、優先度はかなり低め。
結論:オリックスのみ、買っても良い・・・かなという程度。
その他製品
①ニホンフラッシュ ⇨ 買ってもいいけど・・・
配当利回りが低すぎ。業績などは悪くないので普通に買っても良いが、優先度は低め。
②TAKARA&COMPANY ⇨ 買ってもいいけど・・・
株価はもはや割高と言っても良い水準。ただし、綺麗な右肩上がりの成長企業なので、長期保有ならチャンスはある。
結論:優先度は低いが、どちらも長期保有ならチャンス有り。
卸売業
①蔵王産業 ⇨ 買ってもいいけど・・・
今はコロナで業績見通しがたたず、配当利回りが「不明」になっている。清掃業界は需要が無くなる事はないはずだし、コロナ禍の中でもビジネスチャンスはあるように思えるが、今は何とも言えない。
②三菱商事 ⇨ 買い。
10年チャートを見ると、底値は右肩上がりなので長期保有でのチャンスは大アリかと思う。配当利回りもクソほど高いし、後はコロナの影響をどこまで心配するか。
③伊藤忠商事 ⇨ 買ってもいいけど・・・
10年チャートが美しい右肩上がり。今後も信頼できるのであれば買い。自分の場合、勉強不足でこの会社の強さがイマイチ理解しきれていないので、自信を持って買えるか?と言われると・・・
結論:三菱商事は買い、他は優先度低め。
化学
旭化成のみ。10年チャートを見ると、コロナショックが起きる前までは綺麗な右肩上がりだったので、コロナが収束すれば全然チャンス有り。
企業の評価そのものは「超優良」と言ってもいい水準なので、割と脳死状態で買っても長期保有なら問題ない気がする。
結論:買い。(配当利回りが不明だけど、長期で見ればチャンスあり)
機械
①コマツ(小松製作所) ⇨ 買い。
10年チャートを見ると、今は底値圏より少し上といった程度の位置。コロナによる需要減が痛いものの、自粛は永遠に続けられるものでもなく、重機の需要はどこかで回復する気がする。配当利回りが未だに不明なのが引っ掛かるが、まぁ買って損は無いかと。
②アマダ ⇨ 買ってもいいけど・・・
10年チャートを見ると、綺麗な右肩上がりからの長期的なレンジ相場を抜け出せない感じ。財務的には強いし、株主還元の意識も高いようなので、これで配当利回りが4%超えていれば「買い」にしても良かった。
結論:コマツは買いたい。
今回は、ここまで!
長くなったのと、制限時間内に書ききれなかったため、記事を分けます。
ここまでの結果をまとめると
- 買い ⇨ 6銘柄
- 買ってもいい ⇨ 8銘柄
- 今はダメ ⇨ 3銘柄
という結果になりました。残り13銘柄の結果によって「買ってもいい」の中から何社から選んで「合計15銘柄以上」を買うようにしたいと思っています。
出来れば明日、時間が作れなかった場合は土曜に続きを書きます。
もし良かったら、また見てください、それでは!
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